田原本町

国史跡唐古・鍵遺跡 「復元楼閣」

復元について第47次調査で出土した絵画土器の「楼閣」をもとに、1994年、唐古池の西南隅に復元しました。
唐古池の西南隅に建てたのは、戦前の発掘調査の際に弥生時代の遺構が完全に失われており、遺跡の保存上問題がないと判断されたためです。
復元楼閣の高さは12.5mの2階建てで、4本の柱は直径50cmのヒバ材を使用しています。
平面プランは4m×5mです。屋根は茅葺きで、丸太で放射状に押さえています。壁は外面 が網代壁、内面が板壁です。
唐古・鍵遺跡の建物に特徴的な渦巻き状の屋根飾りは藤蔓で作り、梯子は刻み梯子で復元しています。
土器に描かれた屋根の上の逆S字状の3本の線は渡り鳥と解釈し、木製の鳥を東西両面 にそれぞれ3羽ずつ設置しています。