予防接種の概要

2020年5月29日更新

  予防接種には、自らが病気にかかりにくくなるだけでなく、社会全体でも流行を防ぐ効果があります。

ポリオ、ジフテリアなど、過去には命に関わったり、障害の原因となっていた重い感染症も、誰もが予防接種を受けることで今では流行しなくなりました。

しかし、予防接種を受けないと、海外に渡航したときなどに感染したり、再び日本で流行する原因となるおそれがあります。
予防接種の効果や副反応などについて理解したうえで、適切な方法で接種することが大切です。

予防接種による副反応

予防接種は体調のよいときに受けるのが原則ですが、接種後にまれに熱が出たり、機嫌が悪くなったり、接種部位が腫れたりしこりができたりすることがあります。

そのほとんどが2~3日で自然に消えてしまいますが、このような好ましくない体の変化を副反応と言います。

予防接種と聞くと、副反応が心配で接種に消極的になる人もいるようですが、現在日本で使用されているワクチンは、副反応の頻度も少ないものです。 しかし、人間の体の性質は一人ひとり異なりますから副反応が出る人もいます。

予防接種は接種を受ける本人(保護者)が予防接種の効果や副反応などについて理解したうえで、医師の診察を受け、接種に同意されたときに限り接種を行いますが、予防接種を受けた後、副反応がでたと思ったときは、接種した医師にご相談ください。

予防接種法による定期接種の場合、接種後の副反応が予防接種を受けたことによる健康被害であると厚生労働大臣が認定した場合は、予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度の対象となります。

接種の前には必ず冊子「予防接種と子どもの健康」をよく読んでおきましょう。

定期接種とは

予防接種法に基づいて市町村長が行うとされており、定められた対象年齢内に、本人(保護者)は必要性を理解したうえで、受けるように努めなければならない予防接種です。

料金

定められた期間内に受けると原則として無料(公費負担)です。

高齢者肺炎球菌、高齢者インフルエンザ予防接種は一部自己負担があります。

詳細については予防接種の各ページをご参照ください。

救済

接種後の重い副反応については、予防接種法に基づく救済制度の適用を受けます。

種類

【A類疾病】

B型肝炎、ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合(ジフテリア・百日咳、破傷風、ポリオ)、ポリオ、BCG、麻しん風しん、 水痘(水ぼうそう)、二種混合(ジフテリア・破傷風)、日本脳炎、ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)

【B類疾病】

高齢者肺炎球菌、高齢者インフルエンザ

上記の予防接種を、法律で定められた対象年齢外に受けた場合は、任意接種の扱いになります。

任意接種とは

必要に応じて本人(保護者)及び医師の責任と判断によって行われる予防接種です。

料金

有料です。

救済

万一、健康被害が生じた場合は、国の救済制度ではなく、「独立行政法人医薬品医療機器総合機構法」に基づく救済制度の適用を受けます。健康被害を受けた者または家族が、必要な書類を揃え請求することになります。

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:健康福祉課保健センター
電話:0744-33-8000