セアカゴケグモについて

2022年6月28日更新

セアカゴケグモは、オーストラリア原産地とする毒グモで、平成7年に大阪府で発見されました。湾岸地域で多く発見されたため、船のコンテナ等で運びこまれて侵入したと考えられ、令和4年現在全国各地で見られるようになっています。また、田原本町内でも発見されています。

特徴(毒性など)

セアカゴケグモは、強い毒を持っていますが、突かれると驚いて死んだふりをするなど攻撃性はおとなしいクモです。素手で触らない限り咬まれることは少ないといわれています。

メスは、体長約0.7から1センチメートル(脚を広げると約3センチメートル)で、強い毒を持っています。全体的に暗褐色又は黒色で、腹部の背面と腹面に赤色の模様があります。

オスは、体長約0.4から0.5センチメートルで、腹部の背面は灰白色しています。

卵嚢は、形は球形で、色は白色または黄褐色で、直径1から1.5センチメートルです。

セアカゴケグモのメス

セアカゴケグモのメス

セアカゴケグモのオス

セアカゴケグモのオス

セアカゴケグモのメスと卵(卵嚢)

セアカゴケグモのメスと卵(卵嚢)

咬まれときの症状

  • 咬まれた後、針で刺されたような痛みを感じます。
  • 通常は、咬まれた部分が腫れて赤くなり、痛みや発疹などの症状でおさまり、数日から1か月程度で回復します。(症状や回復期間などには、個人差があります。)
  • 稀に、胸部及び腹部や全身に強い痛みを生じ、発熱、発汗、吐き気、呼吸困難などの症状も伴い重症化することもありますので、咬まれた場合は念のため医療機関を受診してください。

もし咬まれたら

  • 傷口を流水(できれば温水やせっけん水)などできれいに洗ってください。
  • できるだけ早く医療機関を受診してください。(殺虫剤などで殺したクモを持参すると、適切な治療につながります。)

生息場所について

  • 側溝や排水溝の側面、金属製のふたの裏や隙間
  • 花壇や植木鉢、プランターの持ち手部分の裏側
  • 外置きのサンダルや長靴の中
  • エアコンの室外機や自動販売機の裏側など人工的な熱源の周り
  • 公園内等のブロックの隙間
  • 墓石の花立てと線香立ての間など

見かけたら

素手で捕まえたり、さわったりしないようにしましょう。

駆除方法

  • 作業する際は、軍手などの手袋をつけて対応してください。
  • 足で踏みつぶすか市販の家庭用殺虫剤を噴射すれば駆除できます。
  • 卵嚢については、殺虫剤がきかない可能性があるため、割り箸等ではさんでビニール袋などに入れ封をしたのちに足で踏みつぶし、家庭用の可燃ゴミに捨ててください。(卵嚢はそのままつぶすと子グモが散らばる恐れがあります。)

注意事項

  • 町では、駆除を行っていません。
  • セアカゴケグモは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」により、飼育や生きたまま(卵嚢も含む。)の持ち運びが禁止されています。意図的に生かしたまま他の場所持っていくことがないようにお願いします(違反者には罰則規定があります。)。殺したものを持ち運ぶことは問題ありません。
この記事に関するお問い合わせ先

担当課:防災課安全防災係
電話:0744-34-2059