田原本町記紀・万葉事業

2012年8月1日更新

 日本最初の歴史書「古事記」を編纂した太安万侶。その生誕の地は田原本町であることは、一般にあまり知られていない。古代の有力氏族・多氏は田原本を本貫地とし、多氏一族だった太安万侶は存命中にその姓を「太」と改姓。一族の氏神を祀る多神社は、今も崇高なる格式を誇る。漢字という外国語に長けた、類い希なる古代の俊才・太安万侶。稗田阿礼が暗唱する日本語を苦心を重ねて漢字に翻訳したその功績によって、今を生きる私たちは、国づくりの足跡を窺い知ることができる。
 また、本町には、古代の鏡作部の始祖を祀る鏡作神社、壬申の乱の主戦場となった村屋神社、桃太郎伝説のルーツを秘める黒田廬戸宮跡など、町内には記紀ゆかりの歴史ロマンあふれる名所旧跡が点在する。奈良県の「記紀・万葉プロジェクト」と連携しながら町の豊かな歴史・文化遺産を掘り起こすとともに、外国語に長けた国際派の俊才・太安万侶の偉業と歴史的役割を、そのふるさと田原本から全国に発信したい。

事業展開

  • 太安万侶生誕の地を象徴する多神社を、受験合格や学業成就などを祈願する参拝者の杜として顕彰。さらに賢者のふるさととしてアピールする。
  • 事業の成果を町の活性化や観光振興につなげ、町民としての誇りを持ち続けてもらえるような施策を継続して実施する。そして田原本町への誘客と、来訪者の満足度を向上させる。
  • 奈良県の記紀・万葉プロジェクトの展開(2012年〜2020年)にあわせて、継続して古事記・日本書紀・万葉集などにゆかりの地や人物、出来事など町の豊かな歴史・文化遺産を発掘・情報発信し、「やまとのまほろば田原本」のブランドイメージ構築をはかる。
この記事に関するお問い合わせ先

担当:田原本町記紀・万葉事業実行委員会事務局 (田原本まちづくり観光振興機構内)
電話:0744-33-4560