楽田寺の善女龍王図

 善女龍王図は、田原本駅前の江戸時代の面影を残す町並みの奥にある楽田寺に所蔵されています。室町時代に製作されたと伝わっています。龍王が雷神・雨神を伴い、上方には十一面観音像、下方には弘法大師坐像を配しています。寺号の雨宝龍王院が示すように、善女龍王図は雨乞い祈願に用いられました。

 楽田寺は、天平年間の創建と伝えられますが、定かではありません。元は真言宗の寺院でしたが、江戸時代に融通念仏宗に改宗しています。現在は無住となっています。

名称

絹本著色善女龍王図

時代

室町時代

所在地

奈良県磯城郡田原本町堺町

交通

近鉄田原本駅下車 東へ徒歩10分

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