多神社本殿

多神社本殿の第1殿から第4殿まで四殿配置全体の写真

 多坐弥志理都比古神社は、田原本町多に所在する延喜式内大社です。祭神は神武天皇・神八井耳命・神淳名川耳命(綏靖天皇)・姫御神(玉依姫)の四柱で、このうち神八井耳命は、多を根拠地とし、太安万侶らをはじめとする古代氏族多氏の祖とされています。

 多神社本殿は、東西に一間社が並ぶ四殿配祀の一間社春日造です。第一・二殿が1735年、第三・四殿が18世紀中頃の建造です。当本殿は、昭和52年に檜皮葺から銅板葺に改められた以外は当初形式をよく残しています。また、春日造社殿としては類例の少ない手法もみられ、近世中頃の本殿建築として注目されています。

名称

多坐弥志理都比古神社 本殿4棟

時代

江戸時代 18世紀前・中葉

所在地

奈良県磯城郡田原本町大字多

交通

近鉄橿原線笠縫駅下車 西へ徒歩20分

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担当課:文化財保存課保存活用係
電話:0744-34-7100