翡翠製勾玉と鳴石容器

翡翠製勾玉2種類の写真と鳴石容器と容器蓋(土器甕片)の写真

 この遺物群は、自然石の鳴石を容器とし、その内部に弥生時代最大・最良質級の翡翠製勾玉2点を収納、土器片で蓋をし、埋納するというこれまでに例のないものです。

 鳴石内部の粘土は、本例では既に取り出されていますが、この粘土は同時代の中国漢代の『列仙伝』巻下には「禹餘糧」として記述、また、日本では奈良時代の正倉院御物のなかに「大一禹餘粮」が存在し、薬として取り扱われていたことがわかっています。

 また、その内部の翡翠製勾玉を含め、弥生時代の精神文化を考えるうえで、他に例はなく注目すべき遺物群です。

名称

翡翠製勾玉と鳴石容器

※詳しい説明は下記をご覧ください

時代

弥生時代(中期)

展示場所

大きさ

  1. 全長4.64センチメートル・厚さ1.94センチメートル・重量48.15グラム
  2. 全長3.63センチメートル・厚さ1.24センチメートル・重量16.38センチメートル
  3. 長軸14.5センチメートル・短軸13.2センチメートル・厚さ6.9センチメートル
  4. 長軸8.2センチメートル・短軸7.5センチメートル・厚さ0.3センチメートル

出土地

唐古・鍵遺跡

この記事に関するお問い合わせ先
担当課:文化財保存課調査係
電話:0744-32-4404