蛇巻き

 毎年6月の第1日曜日に今里の杵築神社と鍵の八坂神社で蛇巻きの行事がおこなわれます。蛇巻きは、その構成員が男子であり、旧暦の5月5日に行われる端午の節句にちなんだ行事です。また、やがてくる田植え時に雨が降るようにという祈りも込められています。

今里の蛇巻き

今里の蛇巻きの写真(男の子が麦わらを束ねた麦わらで出来た蛇の蛇頭を抱え、今里の各戸を歩く写真)
今里蛇巻の写真(杵築神社の大樹に頭を上に麦わらで出来た蛇巻き付けている上り龍・昇り龍と呼ばれている写真)

 今里の杵築神社では、午後1時過ぎに中学生以上の男子が麦わらを束ね、全長18メートルにもなる蛇を作ります。行事参加者が拝殿でお神酒を飲む間、村の参拝者にはわらの先にくくられた「わかめの味噌煮」が配られます。その後、中学1年生から高校1年生までの男子が蛇頭を抱え、今里の各戸を「おめでとう」と言いながら練り歩きます。広い道では、「それ」との掛け声とともに、蛇体に人を巻き込みながら練り歩いた後、蛇は再び杵築神社に戻り、神社南側にある大樹に頭を上に巻き付けられる。(上り龍・昇り龍)

 蛇が巻き付けられた大樹の根元には、絵馬や農具のミニチュアが祭られます。

開催日

6月第1日曜日

場所

杵築神社(今里)

鍵の蛇巻き

鍵蛇巻の写真(半被を着て鍵大字内の家に蛇を担いで訪ねている)
鍵蛇巻の写真(大樹の根元に頭がおかれ、胴体を上にして樹に吊るされる下り龍・降り龍と呼ばれている写真)

 鍵では、午前中八坂神社にて稲わらで蛇をつくります。午後からは1年の間に鍵大字内で祝い事のあった家や、お祝いをしたい家に「おめでとう」と言いながら、蛇を担いで訪ねる。300キロ近い頭を中学1年生から高校1年生までの男子が担ぎ、後ろの綱を参加した全少年が頭の前進を阻むよう引っ張り合いながら道を進んでいきます。最後に、北中学校の前の「はったはん」という場所の大樹の根元に頭がおかれ、胴体を上にして樹に吊るされます。(下り龍・降り龍)

開催日

6月第1日曜日

場所

八坂神社(鍵)

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:文化財保存課保存活用係
電話:0744-34-7100