補巌寺(ふがんじ)

 曹洞宗の寺院。至徳元年(1384年)了堂真覚禅師の創建で、大和では禅宗の寺院として初めて建立されたと伝えられています。能楽観世流の世阿弥が本寺において得度しています。また、室町時代には、豪族十市氏の菩提寺として隆盛を極め、江戸時代には味間村の領主藤堂氏の祈願所となりました。しかし、本堂は江戸時代末に焼失し、現在は、山門が、「宝陀山」の扁額を掲げ、盛時の面影を今に伝えています。また、山門のわきには、有志によって「世阿弥参学之地」碑が建立されています。

名称

補巌寺

所在地

奈良県磯城郡田原本町大字味間847番地

交通

近鉄笠縫駅から約2.2km

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