羽子田遺跡(羽子田1号墳)出土の牛形埴輪

区分
有形文化財 美術工芸品(考古資料)
名称
埴輪 牛
時代
古墳時代 6世紀前半
所在地
奈良県磯城郡田原本町字東羽子田/羽子田1号墳
交通
近鉄橿原線田原本駅下車 北へ徒歩10分
展示場所
内容
この牛形埴輪は、明治30年(1897)に羽子田遺跡(羽子田1号墳)、現在の田原本幼稚園の東隣接地に当たる場所から出土しました。大きな胴体に小さな頭部、肉付きの豊かな胸や背中、角の痕跡など写実的な作りで、牛の特徴をよく表しています。当時としては例が無く、ほぼ全体の形がわかり造形的に優れた埴輪であったため、昭和33年、国の重要文化財に指定されました。現在でも牛形埴輪は類例が少なく、全体像のわかる資料として重要です。
この牛形埴輪は、盾持人埴輪や蓋形埴輪とともに出土しており、1998年には出土した地点近くを発掘調査し、古墳の周濠から出土した可能性が高くなりました。このことから、牛形埴輪は盾持人埴輪などとともに古墳に立て並べられていたと推測されます。
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