宮古の薬師如来

宮古の薬師如来の写真

区分

有形文化財 美術工芸品(彫刻)

名称

木造薬師如来坐像

時代

平安時代初期 9世紀後半

所在地

奈良県磯城郡田原本町大字宮古

交通

近鉄橿原線田原本駅下車 北西へ徒歩20分

内容

 薬師如来坐像は、宮古集落の東方にある薬師堂(集会所と併設)に安置されています。檜の一木造りで、9世紀後半の作とみられます。像高は96.6センチメートルで、平安初期一木彫像の優品です。
 薬師堂のある宮古集落周辺には、寺垣内、寺西、寺東、大門などの小字名があり、このうち寺東では古くから泥塔が出土することが知られています。このことから、かつて隆盛を誇った寺院があったことがうかがわれます。
 「三箇院家抄」のなかに「常楽寺」の名がみえますが、この寺は「鏡作ノ西辺」にあったとされます。宮古はちょうど八尾の鏡作神社の西側に位置することから、この「常楽寺」が宮古薬師堂の前身である可能性が考えられます。

  • 個人による拝観の申込は受け付けていません。 団体での拝観の申込は、文化財保存課から宮古自治会へ連絡します。
この記事に関するお問い合わせ先

担当課:文化財保存課保存活用係
電話:0744-34-7100