翡翠製勾玉と鳴石容器

この遺物群は、自然石の鳴石を容器とし、その内部に弥生時代最大・最良質級の翡翠製勾玉2点を収納、土器片で蓋をし、埋納するというこれまでに例のないものです。
鳴石内部の粘土は、本例では既に取り出されていますが、この粘土は同時代の中国漢代の『列仙伝』巻下には「禹餘糧」として記述、また、日本では奈良時代の正倉院御物のなかに「大一禹餘粮」が存在し、薬として取り扱われていたことがわかっています。
また、その内部の翡翠製勾玉を含め、弥生時代の精神文化を考えるうえで、他に例はなく注目すべき遺物群です。
名称
翡翠製勾玉と鳴石容器
※詳しい説明は下記をご覧ください
褐鉄鉱容器に納められたヒスイ勾玉 (PDFファイル: 386.3KB)
ヒスイ勾玉を納めた褐鉄鉱 (PDFファイル: 379.9KB)
時代
弥生時代(中期)
展示場所
大きさ
- 全長4.64センチメートル・厚さ1.94センチメートル・重量48.15グラム
- 全長3.63センチメートル・厚さ1.24センチメートル・重量16.38センチメートル
- 長軸14.5センチメートル・短軸13.2センチメートル・厚さ6.9センチメートル
- 長軸8.2センチメートル・短軸7.5センチメートル・厚さ0.3センチメートル
出土地
唐古・鍵遺跡
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担当課:文化振興課文化財活用係
電話:0744-32-4404