クビアカツヤカミキリについて

2022年10月24 日更新

クビアカツヤカミキリは、本来、中国・モンゴル・朝鮮半島・ベトナム北部などに自然分布する生物ですが、平成24(2012)年愛知県で初めて発見されました。木材などに紛れて侵入したものとみられています。

幼虫がサクラなどの木の重要な箇所(水分や養分を送る部分)を食害するため、木が枯れることもあります。日本に住んでいる在来のカミキリ虫より繁殖力が高く現在天敵がいないため、被害の範囲が拡大しています。

奈良県では、令和元(2019)年に見つかり、令和2(2020)年と令和4(2022)年には田原本町でも発見されています。

被害が発生する木

サクラ・ウメ・モモ・スモモなどのバラ科の木

特徴

体長 25~40mm程度

特有のジャコウ臭を発するが、毒性はない。

胸部が赤く突起がある他に艶のある黒色をしている。

日中に行動する。

クビアカツヤカミキリ成虫

クビアカツヤカミキリ成虫(提供:埼玉県環境科学国際センター)

一生

1年目 →6月から8月にかけて木の幹や皮の裂け目などに卵が産みつけられる。10日ほどで孵化し、幼虫が木の内部を食べフラスを排出する。冬は活動を停止して幼虫で越冬する。

2年目→春頃から幼虫が活発に動き、冬ぐらいに蛹となり越冬する。越冬する前に羽化後に外に出るための孔をあける。

3年目→5月末から8月にかけて羽化し、成虫となる。成虫の寿命は約1か月で、越冬はしない。

被害を見つけるポイント

だいたい地面から2m程度までの高さ

大量のフラスが木の幹や根元付近などにある場合が多い。

成虫が脱出した孔(楕円形の孔で、直径3cm程度)又は成虫の脱出する孔(木の幹などに樹皮を一枚残した楕円形の穴で、直径3cm程度)がある場合が多い。

クビアカツヤカミキリのフラス

クビアカツヤカマキリのフラス(提供:埼玉県環境科学国際センター

クビアカツヤカマキリの成虫脱出孔

クビアカツヤカミキリの脱出予定孔(提供:埼玉県環境科学国際センター)

もし見つけたら

原則として木の所有者又は管理者が駆除を行ってください。

 

成虫は見つけたらすぐに足で踏みつぶしてください。

(「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」による特定外来生物に指定されているため、飼育や販売や生きたまま移動することなどは禁止されています。)

 

幼虫については、殺虫剤などを使い駆除を行う方法か木を伐採するなどいくつか方法があります。(詳細については、ご相談ください。)

留意点

木を伐採する場合は、できるだけ伐根を行うか又は伐採後、切り株にネットを張り成虫が出てこないか2年から3年の間は定期的に確認してください。

被害を受けた木の中には幼虫だけではなく蛹などがいる可能性がありますので、処分をする際は羽化時期をさけるなど注意してください。

 

その他

見つけた場合は、防災課へ「見つけた日付、時間、見つけた場所」などの情報をご連絡ください。もし写真がとれる場合は提供をお願いします。

連絡先

電 話:0744-34-2059(直通)

e-mail:bosai◎town.tawaramoto.nara.jp

迷惑メール等の防止のため、◎を@にかえて送信して下さるようにお願いします

参考

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:防災課安全防災係
電話:0744-34-2059