1月14日無痛分娩費用の助成について

ご提案・ご意見について

無痛分娩は、妊婦の痛みを和らげる効果だけでなく、妊婦の精神面負担軽減だけでなく、出産後の体力回復効果があるが、費用が全額自己負担である為に、利用者は増加している。しかし、利用者は、10%の為東京都では、無痛分娩費用を助成している。

田原本町でも奈良県に進言して、少子化対策として、出産する妊婦の方に優しい無痛分娩費用助成を提案する。

 

田原本町の回答

東京都で実施される無痛分娩費用について、本町でも同事業の実施をとのご提案をいただきありがとうございます。

まず、無痛分娩ですが、ご意見の通り、産婦さんへのメリットが多くございます。痛みというストレスが減るため、赤ちゃんへ流れる血流が増え、酸素を十分に送ることができます。また、出産時の疲労が軽減し、体力が温存されるため、産後にスムーズに育児をスタートできます。

このように、痛みに対する不安が強い方や痛みに弱い方にとっては有効な出産方法ではありますが、麻酔を使った分娩となるため、リスクもあります。呼吸障害や麻痺、排尿障害など麻酔の合併症の可能性があること。また、陣痛が弱まるために陣痛促進薬を使用することもあり、それによる合併症の可能性もあります。これは一旦起こってしまうとお母さんの命や人生に関わるような重大な合併症です。

また、吸引分娩、鉗子分娩の割合も増えます。自然分娩では、赤ちゃんが下りて来た時に自然にお母さんがいきみたくなるので、それほどサポートの必要はありませんが、痛みをとっているといきむ力が弱くなってしまいます。そのサポートのために吸引分娩や鉗子分娩という、医療介入が必要となる場合があります。

これらのリスクは稀ではありますが、リスクを予防するためには、24時間体制で麻酔の管理ができる人員配置や、緊急時に即対応できる医療体制が必要となります。奈良県下においては、分娩施設として小規模診療所が多く、無痛分娩を扱える施設が少ないことが現状です。そのため助成事業に先立ち、人員や設備等、無痛分娩が安全に行える医療機関の整備が課題となります。

これらの体制整備においては、本町単独で行うことは困難であり、奈良県主導での取り組みによる産科医療体制の整備状況を鑑みて検討していきたいと考えております。

貴重なご意見ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:こども未来課子育て相談係
電話:0744-33-9035