蛇鏡
婚約者の広樹とともに帰郷した玲は、かつて姉の綾が結婚を目前にして首を吊った蔵で、珍しい蛇の浮き彫りのある鏡を見つける。その日を境に、玲の心の中で何かが変わっていく。そして、様々な人間の思惑が絡み合う中、「みぃさんの祭り」がやってくる……。田原本町を舞台に人の心の移ろいを描き出す傑作伝奇長篇小説。
著者紹介
板東眞砂子(ばんどう・まさこ)
昭和33(1958)年 、高知県に生まれる。
奈良女子大学住居学科卒業後、イタリアに2年間留学し、インテリアデザインを学ぶ。帰国後、フリーライターとして働きつつ童話を発表。昭和57年、第7回毎日童話新人賞優秀賞を受賞。
平成5年、「死国」を発表、「蛇鏡」「桃色浄土」で続けて直木賞候補となり、伝奇小説の書き手として注目を集める。8年、「桜雨」で第3回島清恋愛文学賞受賞。9年、「山妣」で第116回直木賞受賞。著書に「蟲」「狗神」「屍の聲」がある。
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