多神社のお祭り
2012年8月1日更新
太安万侶を祭る多神社には、昔からいろいろなお祭りが伝わっています。はるか古代から大和屈指の大社であり、強大な勢力を誇っていました。
戦前に出版された「和州祭禮記(わしゅうさいれいき)」によると、四季折々に、さまざまな祭礼が執り行われていたと記されています。
去る4月15日には、春の大例祭「おおれんぞ」が、古事記1300年を迎えて盛大に執り行われました。今は「餅まき」が中心ですが、約50年前までは華やかに飾り付けたお神輿(みこし)が村中を練り歩き、五穀豊穣を祈りました。多神社資料館には、このお神輿が大切に保管されています。また今年は、学問と諸芸に秀でた太安万侶にお供えしようと、書と花と幻想的な音楽の競演、太安万侶を讃える歌も交えたフルートアンサンブルの演奏、そして華やかに「風流舞」の演舞が奉納されました。
今も執り行われている主な祭礼は、太安万侶祭(7月6日)、秋の八朔祭(はっさくまつり)(宮向かえ)、秋の例祭、12月の新嘗祭(にいなめさい)、新年の大とんど、古事記献上祭(2月28日)などがあります。これらの伝統行事や祭礼は氏子によって支えられていますが、かつての農作業を中心とした生活習慣の大きな変化や、高齢化などにより、お祭りを継続していくために多くの努力がなされています。

書と花と音楽(おおれんぞ)
福井悟さん(佐味)撮影

餅まき(おおれんぞ)
大屋徳太郎さん(西八尾)撮影
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担当課:田原本まちづくり観光振興機構
(観光ステーション「磯城の里」内)
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