認知症

認知症とは

認知症とは「認知機能がはたらきにくくなったために、生活上の問題が生じ、暮らしづらくなっている状態」のことをいいます。現在65歳以上の高齢者のうち、4人に1人は認知症もしくはMCI(軽度認知機能障害)であると言われており、誰もがなりうる可能性があります。

他人ごとではなく「自分の問題」という認識を持つためにも、認知症について正しく理解を深めていくことが大切です。

 

認知症地域支援推進員による相談を行っています

「もしかしたら認知症かも・・・」「いつもと様子が違う」「家族が認知症で悩んでいる」など、認知症に関する不安や悩みを抱えていませんか?

「どうしたらいいの?」「どこにどんな情報があるの?」など分からないことが沢山あると思います。そんな時は地域包括支援センターへご相談ください。

認知症地域支援推進員が、ご本人やご家族のそれぞれの悩みに寄り添いながら、今後のことについて一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

対象:

認知症と診断された直後や、認知症の疑いを持っている本人やその家族、近隣の方、ご友人など

 

実施方法:

個別面談により実施(電話による事前予約制)

※お電話で予約いただく際に簡単にお話を伺います
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早期発見・早期治療が重要です

認知症の早期発見、早期受診・診断、早期治療はその後の生活を左右する大切なことです。例えば内服薬で進行を遅らせる、不安感や易怒性、気分の落ち込みなどの精神症状を落ち着かせることが可能な場合があります。一人で悩まずに、まずは主治医にご相談いただくか地域包括支援センターまでご相談ください。

認知症初期集中支援チームについて

認知症初期集中支援チームは、認知症の専門知識を持った医療・介護の専門職が、認知症の人やその家族の自宅を訪問し、認知症かどうか診断のための受診を促したり、適切な医療や介護のサービスの紹介や、困りごとに対して一緒に解決策を考えるなど一定期間(おおむね6か月以内)集中的に支援するチームです。

若年性認知症について

「若年性認知症」とは、65歳未満で発症した認知症のことをいいます。若年性認知症は働き盛りの世代ですから、高齢者の認知症に比べるとご本人やご家族への生活への影響が大きいと言えます。若年性認知症かな?と思ったら、一人で悩まずご相談ください。

特に仕事をされている方は離職する前に相談し、利用可能な制度を活用しながら今後に向けた備えを進めることができます。

相談先に奈良県若年性認知症サポートセンターがあります。

オレンジカフェ(認知症本人と家族、支援者のつどい)

オレンジカフェは、認知症の人やその家族、地域住民、専門職、誰もが気軽に集う場です。和やかに交流を楽しみ、認知症のこと、その対応方法、医療機関などの情報交換の場に役立っています。

田原本町ではコロナ禍で中止となっていましたが、令和5年4月から月1回(予約制)でオレンジカフェを開催しています。認知症の人やその家族を支え、認知症への理解を深めることを目的とするオレンジカフェが、もっと地域の中で増えるよう、また様々な形で開催できるよう働きかけています。

※詳細・参加については地域包括支援センターへお問合せください

認知症サポーター養成講座とは

認知症サポーターとは認知症について正しい知識を持って、認知症のある人やその家族を温かく見守る応援者です。現在、認知症サポーター養成講座を受講された方が自分のできる範囲で活動してくださっており、実際、道に迷われた方の保護につながっています。

住民の方、おひとりおひとりが「気づき」のアンテナを持つことがスタートです。自分たちのできることを少しずつ実践していきましょう。

認知症サポーターになるには

認知症サポーターになるためには、田原本町の開催する「認知症サポーター養成講座」を受講していただきます。認知症サポーター養成講座の開催につきましては、広報で公募します。是非、ご参加ください。

また、ご希望があれば地域の企業や学校、自治会、ボランティア団体に向けて開催依頼を受け付けています。お申込みについては地域包括支援センターまでお問い合せください。

認知症になっても一人歩きが楽しめるまちづくり

外出先で戸惑ったり、場合によっては迷って家に戻れず行く不明になってしまう認知症の人が年々増えています。

行方不明の人の件数は、全国で年間1万人以上と報告されています。

「いつものあの場所に行きたいな」「あの人に会いたいな」その思いはいくつになっても、認知症になっても変わりません。ひとりひとりにとって地域に出ることは、大事な生活の一部です。行方不明を防ぐために安心見守り事業への登録、住民による見守りネットワークづくり等、万が一の時のための取組を行っています。

認知症の人にやさしいまちに

認知症の人の状態は、適切な医療、そして周囲の人の支援の仕方によって大きく変化します。

田原本町では認知症を正しく理解し、認知症の人や家族を見守る支援者を一人でも増やし、認知症になったとしても安心して暮らせるまちづくりを住民の手で展開することを目指しています。

 

この記事に関するお問い合わせ先

担当:地域包括支援センター
電話:0744-34-2104