平成19年田原本町議会第3回定例会会議録(第1日)

2008年1月4日更新

平成19年9月10日
午前10時00分 開会
於田原本町議会議場

出席議員

14名

1番

古立憲昭君

2番

西川六男君

3番

竹邑利文君

4番

辻一夫君

5番

吉田容工君

6番

植田昌孝君

7番

松本美也子君

8番

小走善秀君

9番

吉川博一君

10番

松本宗弘君

11番

上田幸弘君

12番

安達周玄君

13番

竹村和勇君

14番

欠員

15番

欠員

16番

鶴藤幾長君

欠席議員

0名

出席した議会事務局職員

議会事務局長

取田弘之君

議事係長

谷口定幸君

地方自治法第121条の規定により出席した者

町長

寺田典弘君

副町長

森口淳君

総務部長

福西博一君

総務部参事

石本孝男君

住民福祉部長

中島昭司君

生活環境部長

小西敏夫君

産業建設部長

石橋一晁君

水道部長

渡邉和博君

総務課長

森島庸光君

監査委員

楢宏君

教育委員長

川本益弘君

教育長

濱川利郎君

教育次長

森本至完君

会計管理者

東口豪君

選挙管理委員会事務局長

鍬田芳嗣君

農業委員会事務局長

福井良昌君

議事日程

報告 例月出納検査結果報告

提出案件

議第39号

田原本町老人福祉センター設置条例の全部を改正する条例

議第40号

田原本町下水道条例の一部を改正する条例

議第41号

平成19年度田原本町一般会計補正予算(第3号)

議第42号

平成19年度田原本町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)

議第43号

平成19年度田原本町老人保健特別会計補正予算(第2号)

議第44号

平成19年度田原本町介護保険特別会計補正予算(第1号)

議第45号

財産の取得について

議第46号

田原本町道路線の認定及び廃止について

議第47号

奈良県住宅新築資金等貸付金回収管理組合規約の変更について

議第48号

人権擁護委員候補者推薦につき議会の意見を聞くことについて

同第3号

教育委員会の委員の任命につき議会の同意を求めることについて

認第1号

平成18年度田原本町各会計歳入歳出決算の認定について

発議第5号

いじめ・不登校対策のための施策を求める意見書

本日の会議に付した事件

議事日程に同じ

議事録

午前10時00分 開会

議長(松本宗弘君)

 ただいまの出席議員数は14名で、定足数に達しております。

 よって議会は成立いたしました。

 これより平成19年田原本町議会第3回定例会を開会し、直ちに会議を開きます。

町長開会挨拶

議長(松本宗弘君)

 町長より、定例会招集についてのあいさつを受けることにいたします。町長。

(町長 寺田典弘君 登壇)

町長(寺田典弘君)

 おはようございます。

 議長のお許しをいただきまして、平成19年田原本町議会第3回定例会の開会に際しまして、一言ごあいさつを申し上げます。

 議員各位におかれましては、常日ごろから町勢発展に多大なご支援、ご協力を賜っておりますことに厚く御礼を申し上げるところでございます。また、本日は公私何かとご多用の中、ご出席をいただき、今期定例会を開会でき得ましたことに重ねて厚く御礼を申し上げる次第でございます。

 さて、政府では、国や地方の無駄や非効率を徹底してそぎ落とし、無駄ゼロを目指す行政改革を進め、筋肉質の政府の実現を目指すとされているところであります。本町でも、平成18年2月に第4次行政改革大綱を策定し、これまでの行政改革の見直し及び集中改革プランの策定を通じ、一層の行政改革の推進を図ってきたところでございます。しかしながら、今後も現在の行政水準を維持するとともに、山積する課題に的確に対応しながら、分権型の自治体づくりを進めるためには、より効率的で、業務の結びつきと専門性を高めた機構組織が不可欠であると考え、近く機構の改革を行い、新しい組織のもと、町の将来像であります「自然と歴史、文化がはぐくむ新しい生活拠点、田原本」の実現を目指してまいる所存でございます。議員各位にはご理解とご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。

 そのような中、今期定例会におきましては、12議案の重要案件につきましてご審議を賜るわけでございますが、何とぞよろしくお願いを申し上げまして、開会のあいさつとさせていただきます。

 ありがとうございました。

会期の決定

議長(松本宗弘君)

 会期の件についてお諮りいたします。本定例会の会期は、本日から19日までの10日間といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって会期は19日までの10日間と決定いたしました。

会議録署名議員の選出

議長(松本宗弘君)

 お諮りいたします。会議録署名議員の選出については、会議規則第119条の規定により、議長より指名することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって議長より指名いたします。

 2番、西川議員、3番、竹邑利文議員、4番、辻議員、以上3名の方にお願いいたします。

報告(例月出納検査結果報告)

議長(松本宗弘君)

 報告事項を求めます。

 現金出納検査の結果について、代表監査委員。

(代表監査委員 楢宏君 登壇)

代表監査委員(楢 宏君)

 議長のご指名によりまして、去る6月25日、7月25日並びに8月27日に実施いたしました現金出納検査の結果をご報告いたします。

 一般会計及び各特別会計に属する5月31日、6月30日並びに7月31日現在の出納状況について検査いたしましたところ、検査現在日での現金残高は、町指定金融機関保有の現金残高及び各金融機関の預金残高の合計と、歳入歳出簿現金残高と符合し、関係法令を遵守の上的確に処理されていたことをご報告申し上げます。

 以上でございます。

議長(松本宗弘君)

 日程の説明の間、暫時休憩いたします。

 午前10時04分 休憩

 午前10時05分 再開

議長(松本宗弘君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 日程に入ります。

同第3号 教育委員会の委員の任命につき議会の同意を求めることについて

議長(松本宗弘君)

 同第3号、教育委員会の委員の任命につき議会の同意を求めることについてを議題といたします。

 事務局長より議案の朗読をいたさせます。

事務局長(取田弘之君)

 議案の朗読をいたします。

 同第3号
 教育委員会の委員の任命につき議会の同意を求めることについて

 次の者を教育委員会の委員に任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により議会の同意を求める。

 平成19年9月10日 提出
 田原本町長 寺田典弘
 住所 奈良県磯城郡田原本町大字千代100番地の45
 氏名 井上充二
 生年月日 昭和16年9月13日
 経歴 教育委員会の委員

 以上でございます。

議長(松本宗弘君)

 町長より提案理由の説明を求めます。町長。

(町長 寺田典弘君 登壇)

町長(寺田典弘君)

 議長のご指名によりまして、同第3号、教育委員会の委員の任命につき議会の同意を求めることにつきましてご説明を申し上げます。

 本案は、教育委員会の委員の任期満了に伴いますもので、奈良県磯城郡田原本町大字千代100番地の45、井上充二氏、昭和16年9月13日生まれを適任者として任命いたしたく、地方教育行政組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定によりまして議会の同意を求めるものでございます。

 議員各位におかれましては、ご同意賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。

議長(松本宗弘君)

 ただいま町長より説明のありました教育委員会の委員の任命につき議会の同意を求めることについては、井上充二君に同意することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって同第3号、教育委員会の委員の任命につき議会の同意を求めることについては、井上充二君に同意することに決しました。

議第48号 人権擁護委員候補者推薦につき議会の意見を聞くことについて

議長(松本宗弘君)

 続きまして議第48号、人権擁護委員候補者推薦につき議会の意見を聞くことについてを議題といたします。

 事務局長より議案の朗読をいたさせます。

事務局長(取田弘之君)

 議案の朗読をいたします。

 議第48号
 人権擁護委員候補者推薦につき議会の意見を聞くことについて

 次の者を人権擁護委員候補者に推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を聞く。

 平成19年9月10日提出
 田原本町長 寺田典弘
 住所 奈良県磯城郡田原本町大字多511番地
 氏名 大井亘
 生年月日 昭和16年5月9日
 経歴 人権擁護委員

 以上でございます。

議長(松本宗弘君)

 町長より提案理由の説明を求めます。町長。

(町長 寺田典弘君 登壇)

町長(寺田典弘君)

 議長のご指名によりまして、議第48号、人権擁護委員候補者推薦につき議会の意見を聞くことにつきまして、ご説明を申し上げます。

 本案は、人権擁護委員の任期満了に伴いますもので、奈良県磯城郡田原本町大字多511番地、大井 亘氏、昭和16年5月9日生まれを適任者として推薦いたしたく、人権擁護委員法第6条第3項の規定によりまして議会の意見を聞くものでございます。

 議員各位におかれましては、ご議決を賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。

議長(松本宗弘君)

 ただいま町長より説明のありました人権擁護委員候補者推薦につき議会の意見を聞くことについては、提案どおり決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって議第48号、人権擁護委員候補者推薦につき議会の意見を聞くことについては、原案どおり大井 亘君を人権擁護委員候補者に推薦することに決しました。

発議第5号 いじめ・不登校対策のための施策を求める意見書

議長(松本宗弘君)

 続きまして、発議第5号、いじめ・不登校対策のための施策を求める意見書を議題といたします。

 お諮りいたします。本議案につきましては、すでに招集通知とともに配付をいたしておりますので、この際議案の朗読を省略いたしまして、提出者より趣旨説明を求めたいと思いますが、これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって朗読を省略いたします。

 それでは提出者より趣旨説明を求めます。1番、古立議員。

(1番 古立憲昭君 登壇)

1番(古立憲昭君)

 議長のお許しをいただきまして、今期定例会に上程になりましたいじめ・不登校対策のための施策を求める意見書について、趣旨説明を行わせていただきます。

 ここ数年、教育現場においていじめや不登校の問題が深刻化してきております。本町におきましても、ご存じのごとく何度も一般質問の議題に上っており、実情を把握し、対策をしっかりと行っておられますが、まだまだ根が深いのが今の深刻化している状況であります。

 文科省の平成17年度の調査によりますと、いじめの発生件数は、報告されているものだけでも小・中・高等学校全体の2割に当たる2万件を超えており、その内容も、最近の特徴であります携帯電話を使ったものもあり、非常に複雑化してきております。有識者会議を開催して議論をされ、提言をまとめられ、また教師向けのいじめ対策Q&Aも全国に配付されております。

 一方、不登校は、小・中学校で深刻化しており、同じく平成17年度の調査によりますと、小学校で0.32%、つまり317人に1人、中学校では2.75%、36人に1人、つまり、1学級に1人の割合と、学年がのぼるにつれて増加する傾向がございます。いじめや不登校に苦しんでいる子どもたちにどう手を差し伸べてあげるのか、どのように救ってあげるのか、このことは私たち大人の責任であります。子どもたちが安心して学校生活を送れるよう、国が積極的に取り組んでいただき、下記の措置を講じられるよう強く要望いたします。

 1番目、「いじめレスキュー隊」の設置、推進。
 2番目、「ほっとステーション」づくり。
 3番目、「メンタルフレンド制度」の実施。

 以上を強く要望いたしまして意見書を提出させていただきます。

 議員各位におかれましては、ご理解をいただきましてご賛同をくださいますよう、よろしくお願い申し上げまして趣旨説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 ただいまの趣旨説明に対し質疑を許します。5番、吉田議員。

5番(吉田容工君)

 今の意見書に対して質問させていただきます。

 提案されている具体的な個々の問題については、書いてあるとおりしか私も存じ上げませんので、詳細わかりません。ただ、傾聴に値する中身が載っているとは存じます。しかし、なぜこういういじめや不登校が大きく問題になると言いますか、なくならないのかということに対する言及が、やはり必要ではないかと思うわけです。特に、日本の場合、国連子どもの権利委員会から、過去2度にわたって過度に競争的な教育制度の中に子どもたちが置かれているので改善しなさい、という提案を国として受けているわけです。その中で、さらに競争的な教育を進めるとなれば、問題の根源を放っておいて、出てきた事案だけに対処するというような形になるのではないか。その点では、過度に競争的な教育を抑えると言いますか、解消するということなくして対処療法はないのではないかと思うわけです。

 その点で、この提案される上部の文章の中に、そういう今の競争を中心とした日本の教育を改めさす、その上でこれらの施策を提案するというふうな中身に変えるつもりはございませんか。

議長(松本宗弘君)

 1番、古立議員。

1番(古立憲昭君)

 今の吉田議員のご質問なんですけれども、現状では、大変児童たちが苦しんでいるのが現状でございますので、確かに今おっしゃられたように、日本の教育全般に対する部分もございますけれども、とりあえず早急にしていかなければならないことが多いと思いますので、こういったことを即実行して、即一人でも救ってあげるということが大事だと思いますので、先に処理方法を優先して提案させていただきました。

 以上です。

議長(松本宗弘君)

 5番、吉田議員。

5番(吉田容工君)

 ですから、私は、何もこれをだめだと言っているわけじゃなくて、提案理由の中に、日本の教育制度の競争を中心とした教育制度を改めるという方向を目指してやってほしいと、そういう文言を入れてくれないかという質問ですからね。それで、具体的にはこういうことをやってほしいということですので、何も否定しているわけじゃない。その点で、そういう文章を入れてもらえないかということですけど、いかがですか。

議長(松本宗弘君)

 1番、古立議員。

1番(古立憲昭君)

 それはそれとして意見書を提出されたらよいと思いますので。

 私は、具体策を優先して、ぜひとも意見書として提出させていただきました。

 以上です。

議長(松本宗弘君)

 ほかにありませんか。

(「ありません」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ないようですので、これにて質疑を打ち切ります。

 これより討論に入ります。まず、原案に反対者の発言を許します。5番、吉田議員。

(5番 吉田容工君 登壇)

5番(吉田容工君)

 いじめ・不登校対策のための施策を求める意見書への反対討論をさせていただきます。

 教育は人間の内面的な価値に関する文化的な営みであり、子どもの成長と発達のために自由で自主的な空間で営まなければなりません。しかし、現実は、国連子どもの権利委員会から2度にわたって勧告されているように、子どもたちは過度に競争的な教育制度の中で暮らしています。格差と貧困の拡大のもとで、子どもも家庭も心身をすり減らし、希望を失いかけています。いじめも不登校もこのような状況の中で発生しているのではないでしょうか。今、子どもたちに必要なのは、人をばらばらにし、攻撃的にする競争原理ではなく、人と人との間で生きる連帯ではないでしょうか。

 いじめ、不登校への対処的対応も必要ではありますが、その原因を払拭するための教育条件の改善に努めることが、教育行政に第一義的に重要だと考えます。昨年度は義務教育の国庫負担金が2分の1から3分の1に削減されました。日本の国と地方を合わせた教育予算の水準はOECD、経済協力開発機構30カ国中最下位となり、欧米にはないような劣悪な教育条件がつくられてきました。その目指す先は、一部のエリートにだけお金をかける教育であり、それはとりもなおさず、いじめ、不登校を拡大する道でもあります。子どもをていねいに育てるために必要な少人数学級を拡充する、家庭の経済状況に左右されずに、すべての子どもが十分な教育を受けられるよう、教育の機会均等、教育の底上げをすることを通じて、子どもの権利条約にある余暇、休息、遊び、文化の権利、意見表明権など、子どもの権利の全面的実施を目指す教育が実現できます。国の教育行政を転換するよう求めることが必要ではないでしょうか。

 本意見書にあるいじめ・不登校対策自体は傾聴に値するものと思いますが、競争原理を助長する教育行政にメスを入れずに、目の前に出てきた現象への対応を求めることは、いじめ・不登校を蔓延させることにもなると判断いたします。したがって、本意見書に反対いたします。たくさんの議員の方が十分検討されて、同調していただきますよう、よろしくお願いいたします。

議長(松本宗弘君)

 次に原案に賛成者の発言を許します。ありませんか。

 ないようですので、これにて討論を打ち切ります。

 これより発議第5号、いじめ・不登校対策のための施策を求める意見書を採決いたします。本案を原案どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。

議第39号 田原本町老人福祉センター設置条例の全部を改正する条例

議第40号 田原本町下水道条例の一部を改正する条例

議第41号 平成19年度田原本町一般会計補正予算(第3号)

議第42号 平成19年度田原本町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)

議第43号 平成19年度田原本町老人保健特別会計補正予算(第2号)

議第44号 平成19年度田原本町介護保険特別会計補正予算(第1号)

議第45号 財産の取得について

議第46号 田原本町道路線の認定及び廃止について

議第47号 奈良県住宅新築資金等貸付金回収管理組合規約の変更について

認第1号 平成18年度田原本町各会計歳入歳出決算の認定について

議長(松本宗弘君)

 続きまして、議第39号、田原本町老人福祉センター設置条例の全部を改正する条例より、認第1号、平成18年度田原本町各会計歳入歳出決算の認定についてまでの10議案については、会議規則第37条の規定により、この際一括上程いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって議第39号、田原本町老人福祉センター設置条例の全部を改正する条例より、認第1号、平成18年度田原本町各会計歳入歳出決算の認定についてまでの10議案につきましては一括議題といたします。

 お諮りいたします。本議案につきましては、すでに招集通知とともに配付をいたしておりますので、議員各位におかれましては熟読を願っている関係上、この際議案の朗読を省略いたしまして、町長より提案理由の説明を求めたいと思いますが、これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって朗読を省略いたします。町長より提案理由の説明を求めます。町長。

(町長 寺田典弘君 登壇)

町長(寺田典弘君)

 議長のご指名によりまして、平成19年田原本町議会第3回定例会に提出させていただきました各議案につきまして、その概要の説明を申し上げます。

 まず、議第39号、田原本町老人福祉センター設置条例の全部を改正する条例につきましては、老人福祉センターの施設の管理について、地方自治法第244条の2第3項の規定により、指定管理者制度を導入するための改正でありまして、指定管理者に行わせる業務の範囲等を定めるものでございます。

 次に、議第40号、田原本町下水道条例の一部を改正する条例につきましては、下水道事業の財政構造として、一般会計からの繰り入れに依存するところが大でありますが、下水道施設の管理等に要した費用を、可能な限り使用料収入で賄い、下水道未整備住民との負担の不公平が生じないよう使用料の適正化が求められています。そこで、平成9年から据え置いている下水道使用料を、平成20年4月使用分から一般排水で29.4%引き上げの料金改定を実施いたしたいと考えるものでございます。

 次に、議第41号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第3号)につきましては、今回の補正予算額は4,661万9,000円の減額で、予算規模は97億2,374万円となります。補正内容といたしましては、歳出第3款、民生費の548万1,000円の増額は、老人医療費補助金等の確定に伴います精算による返納金でございます。

 第7款、土木費の5,210万円の減額は、公共下水道事業特別会計におきまして、地方債充当率の引き上げ等により、借入額が増加することにより、繰出金を5,210万円減額するもの、及び道路新設改良事業費が起債事業の対象となったことから、財源区分を変更するものでございます。

 なお、補正財源につきましては、地方債を増額し、繰入金及び繰越金の減額で調整を図るものでございます。

 次に、地方債補正につきましては、借入限度額5億4,460万円から6億1,195万4,000円に増額するものでございます。

 次に、議第42号、平成19年度田原本町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、今回の補正は、歳入歳出予算額には変更がなく、地方債充当率の引き上げ及び資本費平準化債の借入額の確定により財源区分を変更し、一般会計からの繰入金を減額するものです。

 次に、地方債補正につきましては、借入限度額を7億7,350万円から8億2,560万円に増額するものでございます。

 次に、議第43号、平成19年度田原本町老人保健特別会計補正予算(第2号)につきましては、今回の補正予算額は257万4,000円の増額で、予算規模は26億1,327万4,000円となります。補正内容といたしましては、歳出第3款、諸支出金257万4,000円で、国県支出金の確定に伴います精算による返還金でございます。

 なお、財源につきましては、国庫支出金をもって充当いたすものでございます。

 次に、議第44号、平成19年度田原本町介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、今回の補正予算額は8,240万5,000円の増額で、予算規模は19億3,979万4,000円となります。補正内容といたしましては、歳出第4款、基金積立金、4,080万1,000円の増額は、介護給付費の確定により残額を介護給付費準備基金へ積み立てるものでございます。

 次に、第7款、諸支出金、4,160万4,000円の増額につきましては、介護給付費負担金の確定に伴い、国県支出金、支払基金の精算による返納金でございます。

 なお、財源につきましては財産収入及び繰越金であり、基金繰入金を減額し調整を図るものでございます。

 次に、議第45号、財産の取得につきましては、田原本駅周辺整備事業に係る用地取得で、田原本町土地開発公社で先行取得済みの土地729.22平方メートルを、移転補償費を含んで2億1,325万6,641円で、田原本町土地開発公社から取得するもので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第3条により、議会の議決を求めるものでございます。

 次に、議第46号、田原本町道路線の認定及び廃止につきましては、駅前整備事業の駐輪場建設に際し、関係する町道2路線を一たん廃止し、駐輪場用地に含まれない道路部分2路線について、改めて町道認定するものでございます。

 次に、議第47号、奈良県住宅新築資金等貸付金回収管理組合規約の変更につきましては、郵政民営化法の施行に伴い、組合規約の所要の改正をされるもので、地方自治法第290条の規定に基づき議会の議決を求めるものでございます。

 次に、認第1号、平成18年度田原本町各会計歳入歳出決算の認定につきましては、過日、監査委員の審査に付しました平成18年度田原本町一般会計を始め、各特別会計及び水道事業会計歳入歳出決算につきまして、地方自治法第233条第3項並びに地方公営企業法第30条第4項の規定によりまして、議会の認定を求めるものでございます。

 なお、各会計の成果につきましては、主要施策の説明書に記してございますが、その概要につきましてご説明申し上げます。

 まず一般会計につきましては、歳入総額96億3,153万4,000円、歳出総額89億6,900万8,000円で、歳入歳出差引額は6億6,252万6,000円の残額となり、平成19年度へ繰り越しましたが、このうち繰越明許として繰り越すべき財源が1,592万5,000円でございますので、平成18年度の実質収支は6億4,660万1,000円でございます。

 次に、国民健康保険特別会計につきましては、歳入総額29億366万8,000円、歳出総額29億3,820万9,000円で、歳入歳出差引額は3,454万1,000円の歳入不足が生じ、翌年度繰上充用金をもって措置いたしたものでございます。

 次に、住宅新築資金等貸付事業特別会計につきましては、歳入総額1,219万5,000円、歳出総額1,217万5,000円で、歳入歳出差引額は2万円の残額となり、平成19年度へ繰り越したものでございます。

 次に、公共下水道事業特別会計につきましては、歳入総額20億5,036万9,000円、歳出総額20億5,036万9,000円で、歳入歳出が同額となり、平成18年度の収支はゼロでございます。

 次に、老人保健特別会計につきましては、歳入総額25億6,699万4,000円、歳出総額26億349万円で、歳入歳出差引額は3,649万6,000円の歳入不足が生じ、翌年度繰上充用金をもって措置いたしたものでございます。

 次に、介護保険特別会計につきましては、歳入総額16億4,578万6,000円、歳出総額、15億5,358万3,000円で、歳入歳出差引額は9,220万3,000円の残額となり、平成19年度へ繰り越したものでございます。

 次に、居宅サービス事業特別会計につきましては、歳入総額3,773万3,000円、歳出総額3,773万3,000円で、歳入歳出が同額となり、平成18年度の収支はゼロでございます。

 次に、磯城郡介護認定審査会共同設置特別会計につきましては、歳入総額1,350万5,000円、歳出総額1,231万2,000円で、歳入歳出差引額は119万3,000円の残額となり、平成19年度へ繰り越したものでございます。

 次に、水道事業会計につきましては、財政状況の健全化を図るため、昨年の9月使用分から平均18.9%の水道料金の引き上げを実施したところでございます。その結果、まず収益的勘定による収入総額は7億3,526万3,000円、支出総額は7億8,782万2,000円となり、消費税を差し引いた純損失は6,156万3,000円となり、前年度からの繰越欠損金9,584万円を加えた結果、当年度における未処理欠損金は1億5,740万3,000円となったものでございます。

 資本的勘定では、収入総額1億9,325万6,000円で、支出総額2億9,648万7,000円となり、収入支出差引額は1億323万1,000円の不足となりますが、この不足額につきましては、消費税資本的収支調整額878万5,000円、減債積立金、100万円、建設改良積立金500万円、及び過年度分損益勘定留保資金、8,844万6,000円をもって補てんいたしたものでございます。

 以上、各議案につきまして、その概要を申し上げましたが、議員各位におかれましては、よろしくご審議を賜りまして、ご議決、ご認定をいただきますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明を終わらせていただきます。

 どうもありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 以上をもちまして町長の提案理由の説明を終わります。

 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。本日の会議はこれにて散会をいたします。

 ありがとうございました。

 午前10時35分 散会

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