平成20年田原本町議会第1回定例会会議録(第4日)

2008年7月1日更新

平成20年3月14日
午前10時00分 開議
於田原本町議会議場

出席議員

14名

1番

古立憲昭君

2番

西川六男君

3番

竹邑利文君

4番

辻一夫君

5番

吉田容工君

6番

植田昌孝君

7番

松本美也子君

8番

小走善秀君

9番

吉川博一君

10番

松本宗弘君

11番

上田幸弘君

12番

安達周玄君

13番

竹村和勇君

14番

欠員

15番

欠員

16番

鶴藤幾長君

欠席議員

0名

出席した議会事務局職員

議会事務局長

取田弘之君

議事係長

谷口定幸君

地方自治法第121条の規定により出席した者

町長

寺田典弘君

副町長

森口淳君

総務部長

福西博一君

総務部参事

石本孝男君

住民福祉部長

中島昭司君

生活環境部長

小西敏夫君

産業建設部長

森島庸光君

水道部長

渡邉和博君

総務課長

吉川建君

監査委員

楢宏君

教育委員長

大西宏興君

教育長

濱川利郎君

教育次長

森本至完君

会計管理者

東口豪君

選挙管理委員会事務局長

安部和夫君

農業委員会事務局長

鍬田芳嗣君

議事日程

提出案件

報第1号

平成19年度田原本町一般会計補正予算(第5号)の専決処分の報告

報第2号

財産の取得についての専決処分の報告

議第1号

平成20年度田原本町一般会計予算

議第2号

平成20年度田原本町国民健康保険特別会計予算

議第3号

平成20年度田原本町住宅新築資金等貸付事業特別会計予算

議第4号

平成20年度田原本町公共下水道事業特別会計予算

議第5号

平成20年度田原本町老人保健特別会計予算

議第6号

平成20年度田原本町後期高齢者医療特別会計予算

議第7号

平成20年度田原本町介護保険特別会計予算

議第8号

平成20年度磯城郡介護認定審査会共同設置特別会計予算

議第9号

平成20年度田原本町水道事業会計予算

議第10号

田原本町後期高齢者医療に関する条例

議第11号

田原本町印鑑条例の一部を改正する条例

議第12号

田原本町監査委員に関する条例の一部を改正する条例

議第13号

田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例

議第14号

田原本町手数料条例の一部を改正する条例

議第15号

田原本町母子医療費助成条例の一部を改正する条例

議第16号

田原本町放課後児童健全育成施設設置条例の一部を改正する条例

議第17号

田原本町介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例

議第18号

平成19年度田原本町一般会計補正予算(第6号)

議第19号

平成19年度田原本町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)

議第20号

平成19年度田原本町住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)

議第21号

平成19年度田原本町公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)

議第22号

平成19年度田原本町介護保険特別会計補正予算(第3号)

議第23号

平成19年度田原本町居宅サービス事業特別会計補正予算(第2号)

議第24号

田原本町道路線の認定及び廃止について

追加日程

発議第2号

道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書

本日の会議に付した事件

議事日程に同じ

議事録

午前10時00分 開議

議長(松本宗弘君)

 ただいまの出席議員数は14名で定足数に達しております。よって、議会は成立いたしました。

 これより本日の会議を開きます。

 日程に入ります。

委員長報告(報第1号より議第24号までの26議案について)

議長(松本宗弘君)

 去る3日の本会議において一括上程されました報第1号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第5号)の専決処分の報告より、議第24号、田原本町道路線の認定及び廃止についてまでの26議案については、各所管の委員会及び予算審査特別委員会におのおの付託されておりますので、この際一括議題といたします。

 それではただいまより各委員長の報告を求めることにいたします。

 厚生環境常任委員会委員長、13番、竹村和勇議員。

(13番 竹村和勇君 登壇)

13番(竹村和勇君)

 議長のご指名によりまして厚生環境常任委員会を代表いたしまして、委員長報告を申し上げます。

 平成20年田原本町議会第1回定例会におきまして、厚生環境常任委員会に付託されました議案につき、去る3月3日午前10時より委員会を開催し、全委員出席のもと、理事者を始め関係部課長の出席を求め、慎重に審議いたしました経過並びに結果についてご報告を申し上げます。

 まず、報第1号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第5号)の専決処分につきましては、補正内容といたしましては、歳出第4款衛生費、第2項清掃費、第3目清掃総務費157万5,000円の増額で、平成19年12月18日に清掃工場に関連する公金支出の違法性をめぐる損害賠償請求事件の第1審判決を不服とした原告により大阪高等裁判所へ控訴されたことに伴います弁護士委託料で、補正財源につきましては繰越金でございます。委任契約時期の関係から地方自治法第179条第1項の規定により、平成20年1月15日付で専決処分されたものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第10号、田原本町後期高齢者医療に関する条例につきましては、医療制度の改革により、本年4月から実施される75歳以上の後期高齢者医療制度の事務について、法令及び広域連合条例に定めのあるもののほか、保険料を徴収すべき被保険者、普通徴収の保険料の納期、督促手数料等、田原本町が行う事務に関する条例を制定されるものであり、当委員会は賛成多数で了承いたしました。

 次に、議第11号、田原本町印鑑条例の一部を改正する条例につきましては、現在の田原本町印鑑条例は印鑑登録原票を書類として保存することを原則にしておりますが、電算処理である磁気テープに記録したものを原本として保存することを可能にする改正でございます。その他、印鑑登録の抹消要件についての規定を追加されるものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第13号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、地方税法等の施行により、65歳以上の国民健康保険の被保険者の保険税を年金から特別徴収されるための改正であり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第14号、田原本町手数料条例の一部を改正する条例につきましては、戸籍法及び住民基本台帳法が改正されたことに伴い、個人情報を保護するため、請求者の本人確認、転入転出等の届け出の際の手続きの厳格化により不正な交付を防止するため条文の整備を行われるものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第15号、田原本町母子医療費助成条例の一部を改正する条例につきましては、医療制度の改革により、本年4月から老人保健法が高齢者の医療の確保に関する法律に移行され、後期高齢者医療制度が施行されることに伴い、田原本町母子医療費助成条例、田原本町老人医療費助成条例、田原本町心身障がい者医療費助成条例及び磯城休日応急診療所に関する条例について関係条文の整備並びに助成要件等の改正をされるものであり、当委員会は賛成多数で了承いたしました。

 次に、議第16号、田原本町放課後児童健全育成施設設置条例の一部を改正する条例につきましては、田原本町小学校学童保育所は、入所児童数の規模により、2クラブにより実施されていますが、放課後児童健全育成事業補助金交付要綱の改正が見込まれることから、それぞれを独立した学童保育所として、名称を田原本小学校第1学童保育所、田原本小学校第2学童保育所に改正されるものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第17号、田原本町介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例につきましては、高齢者非課税限度額の廃止により、介護保険料が大幅に上昇する方について、平成18年度及び平成19年度に講じられた保険料を軽減するための激変緩和措置を平成20年度においても引き続き実施できるようにするための改正をされるものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第18号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第6号)につきまして、当委員会所管にかかる補正予算についてご報告申し上げます。

 まず、歳出第3款民生費、第1項社会福祉費、第2目障がい福祉費2,856万1,000円の増額は、障がい者自立支援法に基づく障がい福祉サービスの利用者負担軽減措置が講じられたことによる自立支援介護費・訓練費等給付費負担金に不足が見込まれるため増額されるものであります。

 次に、同款同項第3目福祉基金費69万8,000円の増額は、福祉基金から生じる利子収入の増収分を基金に積立されるものであります。

 次に、同款同項第5目後期高齢者医療制度準備費157万5,000円の増額は、後期高齢者医療費負担増凍結対応業務に関連するコンピューターシステム改修に要する経費であります。

 次に、同款同項第6目高齢福祉費913万3,000円の増額は、介護保険特別会計と居宅サービス事業特別会計への繰出金を増額されるものであります。

 次に、第4款衛生費、第1項保健衛生費、第1目保健衛生総務費50万9,000円の増額は、国保中央病院組合負担金で、病床単価が引き上げになったことに伴うものであります。なお、補正財源につきましては、いずれも国県支出金、財産収入及び繰越金等であり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第19号、平成19年度田原本町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、今回の補正予算額は157万5,000円の増額で、予算規模は32億8,318万1,000円となります。

 補正内容といたしましては、歳出第1款総務費、第1項総務管理費、第3目連合会負担金157万5,000円の増額は、国保情報データベース改修事業について、国庫補助の関係から平成19年度の事業とされたための事業費補正でございます。補正財源は、国県支出金であり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第20号、平成19年度田原本町住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、今回の補正予算額は1万2,000円の増額で、予算規模は974万3,000円となります。

 補正内容といたしましては、歳出第2款積立金、第1項積立金、第1目住宅新築資金等運用基金1万2,000円の増額は、住宅新築資金等運用基金から生じる利子収入の増収分を基金に積み立てされるものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第22号、平成19年度田原本町介護保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、今回の補正予算額は166万9,000円の増額で、予算規模は19億4,700万5,000円となります。

 補正内容といたしましては、まず、歳出第1款総務費、第1項総務管理費、第1目一般管理費155万4,000円の増額は、平成20年4月からの後期高齢者医療制度の創設に伴う介護保険システム受給者台帳の整備及び税制改正の影響に伴う介護保険料の激変緩和措置を平成20年度も引き続き実施されるためのコンピューターシステム改修事業に要する経費であります。

 次に、第4款基金積立金、第1項基金積立金、第1目介護給付費準備基金積立金11万5,000円の増額は、介護給付費準備基金積立金から生じる利子収入の増収分を基金に積立されるものであります。補正財源は、国庫支出金、財産収入及び繰入金であり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第23号、平成19年度田原本町居宅サービス事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、予算規模に変更はなく、平成20年3月31日をもって田原本町訪問看護ステーションが廃止されるため、利用者を民間事業所へ移行されたことから利用料が減収となり、歳入の使用料及び手数料を減額し、一般会計からの繰入金で調整されるものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 なお、付託案件外でありますが、住民保険課より平成20年度地方税法の一部改正に伴い、田原本町国民健康保険税条例の改正が必要となり、国民健康保険税・後期高齢者医療制度支援金にかかる課税算定基準の創設、基礎課税にかかる賦課限度額の創設等、並びに特定世帯にかかる5年間の減額措置の特例、及び平成18年度、平成19年度の年金部分の激変緩和措置にかかる特例の削除措置、並びに年金からの特別徴収実施にかかる項目の追加等を行うための改正が行われます。

 現在、国会におきまして審議中でありますことから田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する税率等の改正につきましては、賦課期日の関係から平成20年3月31日付で専決処分をしたい旨の報告を当委員会は受けたものでございます。

 以上、当委員会に付託されました各議案につきましては、それぞれご報告申し上げたとおりでございます。議員各位におかれましては、よろしくご賛同を賜りますようお願い申し上げまして、委員長報告を終わります。

 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 産業建設常任委員会委員長、12番、安達議員。

(12番 安達周玄君 登壇)

12番(安達周玄君)

 議長のご指名によりまして、産業建設常任委員会を代表いたしまして、委員長報告を申し上げます。

 平成20年田原本町議会第1回定例会において、当委員会に付託されました議案について、去る3月6日午後1時から全委員出席のもと、理事者を始め関係部課長の出席を求めて慎重に審議いたしました経過並びに結果についてご報告申し上げます。

 まず、議第18号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第6号)のうち当委員会所管にかかる補正予算につきましてご報告申し上げます。

 歳出第5款農林水産業費、第1項農業費、第3目農業振興対策費につきましては、予算規模に変更はなく、歳入区分の起債充当率が変更されたもので、補正内容といたしましては、国営総合農地防災事業負担金の農業債160万円を増額し、一般財源を減額して調整を図られるものであります。

 次に、第7款土木費、第2項道路橋りょう費、第3目道路新設改良費につきましては、予算規模に変更はなく、歳入区分で国庫補助金2,200万円、一般財源1,400万円をそれぞれ増額され、地方特定道路整備事業債3,600万円を減額して調整を図られるものであります。

 第4項都市計画費、第3目公共下水道費の860万4,000円の減額補正につきましては、公共下水道事業特別会計におきまして、町債の増額に伴い、同会計への繰出金860万4,000円を減額されるもので、すべて一般財源でございます。

 次に、第2表繰越明許費の第7款土木費、第4項都市計画費の都市計画見直し素案策定業務委託料262万5,000円は、平成19年度に県の都市計画区域区分の変更についての基本方針が示されなかったことから、地方自治法第213条第1項の規定により翌年度に繰り越しされるものであります。当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。

 次に、議第21号、平成19年度田原本町公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)についてご報告申し上げます。

 今回の補正予算額は4億8,504万3,000円の増額で、予算規模は25億5,114万5,000円をなります。

 補正内容といたしましては、歳出第1款下水道事業費、第1項下水道費、第3目水洗便所改造資金貸付基金費4万7,000円の増額につきましては、基金利子の改定により増額補正されるものであり、第2項下水道事業費、第3目流域下水道事業費74万8,000円の増額につきましては、浄化センター建設分処理施設整備等の見直しにより建設負担金が増額補正されるものであり、第2款公債費、第1項公債費、第1目元金4億8,424万8,000円の増額につきましては、公営企業金融公庫及び財務省からの借入地方債のうち5.0%以上の高金利分を平成19年度から21年度にかけ低利に借り換えするもので、平成19年度分の元金償還金を補正されるものであります。

 歳入第3款財産収入、第1項財産運用収入、第1目利子及び配当金4万7,000円を増額し、第4款繰入金、第1項一般会計繰入金、第1目一般会計繰入金860万4,000円を減額補正され、第6款町債、第1項町債、第1目下水道事業債1,060万円につきましては、地方債の対象事業の変更による増額補正により、第4款繰入金を減額して調整を図られるものであります。

 第3目借換債4億8,300万円につきましては、公営企業金融公庫並びに財務省の公的資金補償金繰上償還を行う財源として、地方債の借り換えを図られるものであり、当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。

 なお、下水道事業借換債につきましては、国の政策であります公的資金補償金免除繰上償還にかかる公営企業経営健全化計画に基づき、厳しい地方財政状況を分析し、財政の健全な運営を図るためのもので、今後公共下水道の整備を進めていく中で、より一層の事業の計画性・効率性を重視し、コスト縮減を図りつつ経営基盤の強化を図るため、公営企業経営健全化計画を平成19年度から平成23年度までの5年間の計画を策定し、公表を義務づけられたものであるとの説明を受けたので、当委員会は了承いたしました。

 次に、議第24号、田原本町道路線の認定及び廃止につきましては、開発寄付等による7路線を認定し、認定変えに伴い1路線を廃止されるものであり、当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。

 なお、付託案件外ではありますが、奈良県町村議会議長会会長から国の機関へ「道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書」提出の要請があり、慎重に審議いたしましたところ、当委員会により発議することにいたしました。

 議員各位におかれましては、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げまして、委員長報告を終わります。

 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 総務文教常任委員会委員長、7番、松本美也子議員。

(7番 松本美也子君 登壇)

7番(松本美也子君)

 議長のご指名によりまして、総務文教常任委員会を代表いたしまして委員長報告を申し上げます。

 平成20年田原本町議会第1回定例会におきまして、当委員会に付託されました議案につき、去る3月6日午後3時より委員会を開催し、全委員出席のもと、理事者を始め関係部課長の出席を求め、慎重に審議いたしました経過並びに結果についてご報告を申し上げます。

 まず、議第12号、田原本町監査委員に関する条例の一部を改正する条例につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定によりまして、監査委員の事務に健全化判断比率等及び公営企業の資金不足比率等の審査の事務が追加されたことなどにより改正されるもので、当委員会は全員賛成で了承いたしました。

 次に、議第18号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第6号)につきましては、今回の補正予算額は9,151万6,000円の増額で、予算規模は101億3,193万5,000円となります。このうち当委員会所管の補正予算についてご報告申し上げます。

 補正内容といたしましては、歳出第2款総務費、第1項総務管理費264万4,000円の増額につきましては、財政調整基金等の運用利子収入増収分の各基金への積み立てでございます。

 次に、第9款教育費、第2項小学校費の5,700万円の増額につきましては、国の本年度の補正予算に伴い、平成20年度で実施予定であった平野小学校校舎耐震補強事業を前倒しされるものであり、工期の関係から翌年度へ繰り越しになるものでございます。

 次に、地方債補正の全体につきましては、借入限度額を6億1,195万4,000円から7億5,175万4,000円に増額になるものでございます。

 なお、補正財源につきましては、国庫支出金、財産収入、繰越金、町債であります。

 当委員会は、いずれも必要な予算措置であることから、全員賛成で了承いたしました。

 次に、付託案件外でありますが、平成20年度税制改正で地方税法等の一部改正に伴い、田原本町税条例の改正が必要であり、賦課決定の関係から必要な部分について専決処分をさせていただきたい旨、申し出がありました。

 以上、当委員会に付託されました各議案につきましては、それぞれご報告申し上げましたとおりでございます。議員各位におかれましては、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げまして、委員長報告を終わります。

 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 唐古・鍵遺跡整備計画検討特別委員会委員長、4番、辻議員。

(4番 辻 一夫君 登壇)

4番(辻 一夫君)

 議長のご指名によりまして、唐古・鍵遺跡整備計画検討特別委員会を代表いたしまして委員長報告をさせていただきます。

 平成20年田原本町議会第1回定例会におきまして、唐古・鍵遺跡整備計画検討特別委員会に付託されました議案につきまして、去る3月13日午前10時より委員会を開催し、全委員出席のもと、理事者を始め関係部課長の出席を求め慎重に審議いたしました経過並びに結果についてご報告申し上げます。

 報第2号、財産の取得についての専決処分の報告につきましては、平成19年度の唐古・鍵遺跡公有化事業の用地取得でございまして、土地235平方メートルを平成20年2月6日に取得されたもので、契約時期の関係から地方自治法第179条第1項の規定により同日付で専決処分をされたものであり、当委員会は賛成多数で了承いたしました。

 以上、当委員会に付託されました議案につきましては、ご報告申し上げたとおりでございます。議員各位におかれましては、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げまして、委員長報告を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 駅前整備事業特別委員会委員長、3番、竹邑利文議員。

(3番 竹邑利文君 登壇)

3番(竹邑利文君)

 議長の指名によりまして、駅前整備事業特別委員会を代表いたしまして、委員長報告を申し上げます。

 平成20年第1回定例会におきまして、当委員会に付託されました議案につき、去る3月13日午前11時より委員会を開催し、全委員出席のもと、理事者を始め関係部課長の出席を求め、慎重に審議いたしました経過並びに結果についてご報告いたします。

 議第18号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第6号)のうち当委員会所管にかかる補正予算についてご報告申し上げます。

 今回の補正内容といたしましては、歳出第7款土木費、第4項都市計画費、第5目田原本駅周辺整備推進費の補正につきましては、歳出予算規模には変更はございませんが、起債充当率の引き上げに伴い、地方債を1億5,750万円増額し、一般財源を同額減額し、財源区分を変更されるものでございます。

 次に、第7款土木費、第4項都市計画費の田原本駅周辺整備推進事業費の4億1,960万円につきましては、本年度の用地取得が一部完了できなかったことにより、地方自治法第213条第1項の規定により翌年度へ繰越されるもので、当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。

 以上、当委員会に付託されました議案につきましてはご報告申し上げたとおりでございます。議員各位におかれましては、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げまして、委員長報告を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 予算審査特別委員会委員長、16番、鶴藤議員。

(16番 鶴藤幾長君 登壇)

16番(鶴藤幾長君)

 皆さん、おはようございます。ちょっと時間が長くなると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 議長のお許しを得て予算審査特別委員会を代表しまして、委員長報告を行わせていただきます。

 さて、日本経済は国の経済見通し等によりますと、大企業の設備投資や雇用がなお堅調で、全体として景気状況は緩やかな回復基調が続くと想定されておりますが、その実感は乏しく、地域間または企業間の格差は拡大しており、地方にあっては、まだまだ実感が伴わないのが現状でございます。

 このような状況下での平成20年度の政府予算案の一般会計は、前年度当初比0.2%増の83兆613億円で、基礎年金国庫負担の引き上げを始めとする社会保障費や地方交付税などの増大を受け、2年連続の増加となっております。

 一方、県の新年度予算案の一般会計は、前年度当初比0.6%増であり、地域医療、経済活性化、平城遷都1300年、観光振興、農林業振興、福祉と健康づくり、安全・安心・快適な地域づくり、地域の教育力の8分野と、これらを支える行財政改革の合わせて9分野に重点的に取り込まれる予算となっております。

 それでは田原本町予算の概要について報告申し上げます。

 まず、平成20年度田原本町一般会計、並びに各特別会計、及び公営企業会計の予算総額は193億88万6,000円で、前年度当初予算対比7.4%の減であります。

 このうち一般会計は95億8,800万円で、前年度当初予算対比0.9%の減であり、予算編成に当たっては義務的経費を除く経常経費につき、前年度当初予算比同額の一般財源を各課に配分する枠配分方式を引き続き実施するとともに、2年目に入る「自然と歴史・文化が育む新しい生活拠点 たわらもと」をまちづくりの将来像とした第3次総合計画を具体化した実施計画に基づくとともに、第4次行政改革大綱で策定された「集中改革プラン」を反映し編成されたものです。

 それでは各会計予算の審議の経過並びに結果につき、主なものについてご報告申し上げます。

 まず、一般会計予算について、行政評価システムに取り組んで、新年度で3年目となるが、構築までどれぐらいの期間を要するかについて尋ねたところ、平成20年度は事務事業評価の全面実施を行うとともに、施策評価の構築に取り組む予定であり、平成21年度には総合計画と連動したシステム導入の構築について検討を行うとの答弁を得たのであります。

 次に、平成20年度からの入札制度の改革の方向性について尋ねたところ、平成20年度からの主観的要素としての工事成績を今後の町内業者格付けに反映していきたいとの答弁を得たのであります。

 次に、自立支援介護・訓練等給付費負担金の増要因について尋ねたところ、障がい者自立支援法に基づく利用者負担金の軽減措置が実施されたことによる利用者数及び利用回数の増が見込まれることによるとの答弁を得たのであります。

 次に、妊産婦健診の公費負担3回の根拠及び地方交付税措置額について尋ねたところ、健診回数については、県下市町村の平均回数を参考としたものであり、妊婦健診にかかる交付税参入額については、他の経費と一括して参入されていることから妊婦健診のみの額は把握できないが、平成19年度では保健衛生費の妊産婦健診・乳幼児健診・新生児訪問指導などで約1,100万円、また新たに包括算定経費で少子化対策経費として約1,090万円が盛り込まれたとの答弁を得たのであります。

 次に、国保中央病院組合の経営状況等について尋ねたところ、患者数の減少にあわせて医療診療報酬の引き下げなどにより、平成19年度で約2億円余りの赤字が生じる見込みで、この対策として、院外処方の実施による経費削減、またMRI機器を導入し、健康づくりセンターと連携し、患者数の増を図るなど、経営改善に努めるとともに、債権放棄した国保連合会の運営にかかる負債もあり、今後対処してまいりたいとの答弁を得たのであります。

 次に、債務負担行為の下水道の整備等に伴う一般廃棄物処理業等の合理化に関する特別措置法に基づく合理化事業計画事項にかかわって、浄化センターにおける管理運営体制について尋ねたところ、平成20年度から民間に一部委託する予定で、平成20年度では町職員1名と委託業者から1名の2名体制とし、平成21年度以降は委託業者からの2名のみで事務等を行うとのこと。そこで、平成21年度以降は町職員が配置されないことから種々問題点も危惧され、この対応としてモニターカメラや流量計の設置及び職員の監督体制について提案したところ、モニターカメラについては設置する方向であり、流量計の設置については、技術的に可能かどうか検討し、町職員による毎日のチェック体制なども検討してまいりたいとの答弁を得たのであります。

 次に、地域防災計画修正等業務委託の内容について尋ねたところ、国の防災基本計画、県の地域防災計画等、他の防災関連計画との整合性をとること、また、震災時の対応と減災を目的としたアクションプログラムの作成及び国民保護計画の資料編もあわせて作成するとの答弁を得たのであります。

 次に、4月1日から体育館の休館日が月曜日に変更されるが、ハッピーマンデーで祭日と重なる場合、月曜日を開館し、翌日を休館としてはどうかと尋ねたところ、今後の利用状況を見て検討してまいりたいとの答弁を得たのであります。

 次に、歳入も厳しい状況である中、平成19年度末における基金残高について尋ねたところ、財政調整基金5億6,512万5,000円、減債基金1億2,407万4,000円、福祉基金2億7,821万5,000円、ごみ処理施設整備基金6億258万3,000円、土地開発基金2億8,035万8,000円、住宅新築資金等運用基金622万2,000円、国民健康保険財政調整基金7万円、水洗便所改造資金貸付基金6,094万1,000円、介護給付費準備基金9,769万4,000円の見込みであるとの答弁を得たのであります。

 次に、平成20年度予算における田原本町に住みたいと思える魅力あるまちづくりの取り組みについて尋ねたところ、住民が住んでいて安心できる田原本町でありたい。また、住民の生活を第一に考えて取り組んでいきたいが、公債費が平成20年度、平成21年度でピークになるなど、厳しい財政状況となることから、限りある財政の中で十分な予算とは言えないところもあるが、できる限り取り組んでまいりたいとの答弁を得たのであります。

 次に、今後の財政運営について尋ねたところ、できるだけ歳出を切り詰めていきたいが、義務的経費もあり、削減の範囲にも限りがあるので、今後においては歳入の確保の面から、県とも協議し、企業誘致等に取り組んでまいりたいとの答弁を得たのであります。

 以上、議第1号、平成20年度田原本町一般会計予算については、当委員会は賛成多数で原案どおり了承いたしました。

 続きまして、議第2号、平成20年度田原本町国民健康保険特別会計予算について申し上げます。

 新年度予算は33億2,702万7,000円で、前年度対比3.5%の増であります。

 まず、財政調整交付金の額の算定等に関する特例の減額について尋ねたところ、減額については、平成18年度は1,046万7,000円で、徴収率に応じて7%、平成19年度は1,500万円で同率の見込みであるとの答弁を得たのであります。

 次に、保険財政共同安定化事業拠出金について尋ねたところ、県内の市町村国保間の保険料の平準化・財政の安定化を図るためレセプト1件当たり30万円を超えるものを対象として交付される保険財政共同安定化事業の財源であるとの答弁を得たのであります。

 次に、新たに始まる特定健康診査等事業費について尋ねたところ、高齢者の医療の確保に関する法律により、平成20年4月からメタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の予防のための40歳から74歳までの方を対象とした特定健診及び特定保健指導が義務づけられたことに伴う費用の計上であり、今後における受診率の向上については広報等で十分に周知徹底してまいりたいとの答弁を得たのであります。

 次に、平成20年度国民健康保険税の税率改正点について尋ねたところ、まず、国民健康保険税については、応能・応益の負担割合の見直しを図ったことから、所得割、資産割を引き下げ、均等割の引き上げを行い、基礎課税にかかる賦課限度額を引き下げるものであり、また、軽減割合については、低所得者層への適用範囲を広げ税負担の軽減を図るものであること。次に介護保険料納付金については、介護納付金の安定納付及び国保税よりの補填額の解消を図るため、所得割、均等割、平等割の引き上げを行うものであること。さらに新年度からの後期高齢者支援金等については、所得割、均等割の2方式で創設され、加えて後期高齢者支援金等賦課限度額を設けられるもので、これらのことから現行税率と比較し平均12%の増となるとの答弁を得たのであり、当委員会は原案どおり賛成多数で了承いたしました。

 続きまして、議第3号、平成20年田原本町住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について申し上げます。

 新年度予算は974万1,000円で、前年度対比0.1%の増であり、現在の未償還者数及び未償還残高について尋ねたところ、住宅新築資金は7件の2,940万4,125円、宅地取得資金は10件の1,196万575円、合計27件の4,136万4,700円との答弁を得たのであり、当委員会は原案どおり全員賛成で了承いたしました。

 続きまして、議案4号、平成20年度田原本町公共下水道事業特別会計予算について申し上げます。

 新年度予算は23億876万1,000円で、前年度対比11.5%の増であります。

 まず、一般会計からの繰入金が1億7,800万円余り大きく減となるが、その要因について尋ねたところ、本年4月からの料金改正により約7,000万円の増収になり、また地方債の充当率が100%となることと、既存の地方債を低利に借り換えすることでの利子負担の軽減及び水道補償費の見直しなどにより減となるとの答弁を得たのであります。

 そこで、一般会計からの繰入金が大きく減となるが、料金改正の必要性について尋ねたところ、今回の改定は平成31年度完成を目途に事業を進めていく中で、経費の増が見込まれること、また平成9年に改定以来、約10年間据え置いてきたことなど、受益者負担の適正化を図ったものであり、今後3年ないし5年の目途として、使用料の検証をしてまいりたいとの答弁を得たのであります。

 なお、工事の入札について、より一層の競争性を高めるよう要望し、当委員会は原案どおり賛成多数で了承いたしました。

 続きまして、議第5号、平成20年度田原本町老人保健特別会計予算について申し上げます。

 新年度予算は3億7,927万3,000円で、前年度対比85.3%の減であり、後期高齢者医療制度に移行することにより大幅減少するとの説明を受け、当委員会は原案どおり全員賛成で了承いたしました。

 続きまして、議第6号、平成20年度田原本町後期高齢者医療特別会計予算について申し上げます。

 新年度予算は3億6,684万6,000円であります。

 まず、障がい者に対する負担の軽減措置は後期高齢者医療制度にあるのかと尋ねたところ、65歳以上で重度心身障がい者1級・2級及び療育Aの手帳を所持されている方については、従前の老人保健制度及び制度改正後の国保医療制度と同じく軽減措置があるとのこと。また現在、後期高齢者医療制度広域連合では、その手続きを行っているとの答弁を得たのであります。

 次に、後期高齢者医療制度について各自治体独自の施策ができると聞いており、他の自治体では保険料の減免を決めてところがあるが、本町の独自施策はないかと尋ねたところ、保険料の減免については考えていない。また、資格証、減免等が必要と思われる場合は、決定権はあくまでも広域連合であるとの答弁を得たのであり、当委員会は原案どおり賛成多数で了承いたしました。

 続きまして、議第7号、平成20年度田原本町介護保険特別会計予算について申し上げます。

 新年度予算は19億8,665万5,000円で、前年度対比7%の増であります。

 まず、地域密着型介護サービス給付費の増額について尋ねたところ、平成20年度にグループホーム1施設が開設予定されており、この施設の定員9名の増によるものであるとの答弁を得たのであります。

 次に、平成17年度に策定された3年間の介護保険事業計画の変更の可否について尋ねたところ、介護保険事業計画に基づき、平成20年度の予算措置をしており、保険料及び給付費等は変更することができないとの答弁を得たのであります。

 次に、平成18年度末の滞納者の状況について尋ねたところ、滞納者数233名のうち、低所得者については、生活保護及び老齢福祉年金受給者6名、世帯非課税で年金等収入80万円以下の者64名、世帯非課税で年金等収入80万円を超える者18名、世帯課税で非課税の者73名であるとの答弁を得たのであり、当委員会は原案どおり賛成多数で了承いたしました。

 続きまして、議第8号、平成20年度磯城郡介護認定審査会共同設置特別会計予算について申し上げます。

 新年度予算は1,384万1,000円で、前年度対比6.2%の増であります。

 介護認定の1次判定から2次判定となる変更率について、全国と比較して高い理由を尋ねたところ、厚生労働省は全国においても変更率のばらつきがあることから、これを是正するため、平成19年度に介護給付適正化計画の指針の中で要介護認定の適正化計画を示しており、本町においても、この指針に沿って、今後変更率の平準化を図ってまいりたいとの答弁を得たのであり、当委員会は原案どおり賛成多数で了承いたしました。

 続きまして、議第9号、平成20年度田原本町水道事業会計予算について申し上げます。

 平成20年度収益的勘定予算は8億2,423万2,000円で、前年度対比3.4%の増であります。

 次に、資本的勘定予算は4億9,651万円で、前年度対比17.5%の減であります。

 まず、平成20年度の予算は、資本的支出予算のうち、営業設備費は前年度と比較して4,521万2,000円の増額であり、主な要因は西竹田浄水場内管理棟及びポンプ棟耐震補強工事費等によるものとの説明を受け、また資本的収入のうち受託負担金は前年度と比較して5,932万円の減額となり、主な要因は公共下水道工事等にかかる配水管移設補償費の減額によるものとの説明を受けました。

 そこで、管理棟の耐震補強工事の内容について尋ねたところ、構造本体を補強する工事であり、計装管理室にある水道事業の中枢であるコンピューター機器、及び職員の安全を守るための工事であるとの答弁を得たのであります。

 次に、公共施設等からの水道料金徴収について尋ねたところ、防火水槽については検討課題とし、自治会公民館を始め157施設から約150万円の料金収入を見込んでいるとの答弁を得たのであります。

 次に、下水道工事に伴う水道工事の随意契約について尋ねたところ、別途発注した場合、ロスが生じることと、住民負担が余分に生じるが、今後の検討課題としてまいりたいとの答弁を得たのであります。

 次に、石綿管の残延長について尋ねたところ、平成19年度末で6,767メートルになるとの答弁を得たのであります。

 次に、自己水と県水の割合及び自己水の状況について尋ねたところ、自己水が60.04%、県水が39.96%であるとのこと、また、井戸のメンテナンスについては毎年実施しているものの、近年枯渇状況になってきており、新設井戸の確保や既設井戸の浚渫にも努めていくが、安定供給を行っていくためには県水に依存しなければならないとの答弁を得たのであります。

 次に、コンビニ収納の実績について尋ねたところ、月間約650件であるとの答弁を得たのであり、当委員会は原案どおり全員賛成で了承いたしました。

 以上で平成20年度田原本町一般会計予算、各特別会計予算並びに公営企業会計予算の審査の経過及び結果について申し上げました。

 当委員会といたしましては、これから執行に当たり、各委員からの指摘、要望事項を十分尊重し取り組むよう強く要望したのであります。議員各位におかれましては、何とぞご賛同賜りますようお願いを申し上げまして、委員長報告を終わります。

 長時間ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 以上をもちまして各委員長の報告を終わります。

 それではただいまから各委員長の報告に対し質疑を許します。質疑ありませんか。

(「ありません」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ないようですので、これにて質疑を打ち切ります。

 これより討論に入ります。まず原案に反対者の発言を許します。5番、吉田議員。

(5番 吉田容工君 登壇)

5番(吉田容工君)

 それでは反対討論をさせていただきます。

 まず、報第1号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第5号)の専決処分の報告についてであります。

 本件補正は清掃工場に関する公金支出の違法性をめぐる損害賠償請求事件の第1審判決を不服とした原告により、大阪高等裁判所へ控訴されたことに伴う弁護士委任委託料を計上したものです。損害賠償事件と言っても、原告から損害賠償として金額を請求されているのではなく、当時の町長、森晃一氏が町に損害を与えたというものです。裁判の結果どうなろうとも、町にとっては支出はないもので、経済的利益の算定不能なケースに該当するものと考えられます。

 以前、弁護士会が定めていた報酬規程に準じますと800万円を経済的利益とすることになります。その場合の報償金は約100万円となります。今は弁護士会が一律的に定めている報酬規程はありませんが、何千万円というのは極端な数字です。

 東京弁護士会の弁護士の報酬に関する規程には、第3条、「報酬の種類、金額、算定方法、支払時期及びその他弁護士の報酬を算定するために必要な事項を明示しなければならない。」、第5条第2項には「弁護士は、法律事務を受任したときは、弁護士の報酬に関する事項を含む委任契約書を作成しなければならない。」、第4項には「委任契約書には、受任する法律事務の表示及び範囲、弁護士の報酬の種類、金額、算定方法及び支払時期並びに委任契約が中途で終了した場合の清算方法を記載しなければならない。」と定められています。顧問契約を結んでいても訴訟対応する場合は、事務ごとに委任契約を結んで弁護士費用を明確にすることが、住民の皆さんへの説明責任を果たすことになります。着手金157万円、成功報酬2,400万円以下というのは、べらぼうな金額です。顧問契約を結んでいるということは、本来通常より勉強してもらえると考えるのが普通ではないでしょうか。今回の報告では着手金と成功報酬の根拠について明確な答弁がありませんでした。

 私は根拠が明確にならない支出に賛同できませんし、弁護士費用について議会のチェック機能を働かせるためにも、議員の皆さんの賢明な判断を求めるものです。

 報第2号、財産の取得についての専決処分の報告についてであります。

 農地の売買の実態は、東校区あたりでは坪一、二万円です。それでも買い手がつかないものさえあります。今回の買取値は約8万円です。この物件について個別鑑定をされたと伺いました。しかし、鑑定によって示された鑑定価格については明示されませんでした。鑑定価格内の購入と説明をいただきましたが、鑑定価格が不明の状態では判断できませんので反対いたします。

 次に、議第4号、平成20年度田原本町公共下水道事業特別会計予算についてであります。

 昨年9月議会で一般会計の負担が多いという理由で、下水道使用料の値上げが実施されました。ところが平成20年度予算では、平成19年度実質繰入額2億4,400万円に比べて7,900万円に減っています。値上げをしなくても1億5,000万円に抑えられることになります。下水道使用料値上げに根拠のないことは明白です。予算委員会でさらに明らかになったことは、国の示しているルール、独立採算に持っていくことを念頭に考えている行政の姿勢です。さらに水道工事への補償金が4,000万円以上減らされたことが水道会計を逼迫させることになりました。

 機会があれば下水道使用料を値上げする、水道使用料を値上げに追いやる下水道予算に反対します。議員の皆さんの賛同を求めるものです。

 議第7号、平成20年度田原本町介護保険特別会計予算と、議第17号、田原本町介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例、さらに議第8号、平成20年度磯城郡介護認定審査会共同設置特別会計予算についてであります。

 介護認定はコンピューターによる1次判定の後、認定審査会で2次判定が行われます。その際、コンピューターによる1次判定を、軽度あるいは重度に変更されることがあります。磯城郡介護認定審査会の判定については、その変更の傾向が他市町村、全国の平均と比べて大きく異なっています。全国平均は軽度に変更された割合は7.4%、重度に変更された割合は20.1%です。ところが磯城郡介護認定審査会では軽度に変更された割合は26.9%、重度に変更された割合は10.8%でした。これほど軽度に変更されている認定審査会は県内にありません。磯城郡介護認定審査会が特異な状態です。この軽度に変更する傾向は平成16年度29%、平成17年度35%に続いているものです。その原因をつかむよう、これまで要請してきましたが、いまだに明らかになっていません。

 私が心配することは、田原本町で認定申請したら要介護度1でも、奈良市で申請したら要介護度3になる可能があるということです。他の認定審査会と比べて基準が厳しいというのが私の印象です。その方にとって、必要なサービスを受ける権利を制限することにつながります。磯城郡介護認定審査会の認定が全国水準並みになることを求めるものです。

 介護保険会計は、平成18年度5,700万円、平成19年度4,000万円の余剰金が生まれています。これは必要以上に介護保険料を徴収したことを意味します。平成20年度の介護保険料を平成18年度の保険料にしても十分運営が可能な基金があることになります。

 そもそも介護保険料は、平成18年、平成19年、平成20年の3年間に必要な保険料を算定して決められます。3年間で基金を積み上げる必要はありません。それよりも第1号被保険者は高齢で将来を予想し難い方です。必要以上の保険料をとることは大きな負担になるだけです。今議会で平成19年度の保険料に据え置きする条例改定議案が提案されていますが、それでも8,500万円の基金が残ると予想されています。諸物価の値上りと税金、保険税、使用料の値上げで大変苦労されておられる住民の方から必要以上の保険料をとることは大変な苦痛を与えることになります。大変な罪です。その罪を補うためにも介護保険料値下げに踏み出すことを求めます。

 平成20年度介護保険特別会計は、平成18年3月に示された標準給付費見込額をそのまま保険給付費に計上しています。給付も資金調達も逆算してつじつまを合わせたものです。予算と呼べる代物ではありません。それは地域密着型介護サービス給付費を見てもすぐにわかります。平成18年度の小規模多機能型居宅サービス利用者は25人、グループホーム利用者は27人でした。それに要した費用は7,000万円でした。平成20年度の利用予想はグループホーム37人だけにもかかわらず、1億7,500万円必要だと予算計上されています。実態を無視した3年前の予想を数字に表しただけのものです。そのことからは必要とされるサービスを提供し、必要以上の介護保険料をとらないという姿勢は見受けられません。必要とする人に必要なサービスを提供し、最低限の保険料に抑える本来の姿にするためにも、議員の皆さんが行政に対してチェック機能を発揮されることを求めるものです。

 議第10号、田原本町後期高齢者医療に関する条例と議第6号、平成20年度田原本町後期高齢者医療特別会計予算についてであります。

 昨年9月議会と12月議会で後期高齢者医療制度の問題点を指摘してきました。大阪大学教授の「姨捨て山」という指摘を紹介しましたが、それ以後の国会で姨捨て山よりひどい制度、保険料まで徴収すると議論になりました。後期高齢者医療制度では慢性疾患になった場合、後期高齢者診療料6,000円が創設されて、医学管理料、検査、画像診断、処置すべてが6,000円以内に限定されます。それ以上の検査をしても診療報酬が支給されませんので、十分な処置が施されるか心配になります。また、退院困難な方に退院支援計画を策定して退院させた病院の診療報酬が上乗せになります。病院から追い出されるか心配になります。

 高齢者医療を後退させ、後期高齢者が安心して医療を受けられない、後期高齢者医療制度は中止することを求めるものです。国が後期高齢者医療制度を実施した場合、重要になるのは町の姿勢です。高齢者の医療を確保する法律には各自治体に被保険者の便益の増進に寄与する対応を求めており、奈良県の広域連合でも、各自治体のこれまでの慣行姿勢を尊重し、一律的な対応を求めないという対応をされています。ところが町の広報には、給付内容は現行制度と変わりませんと書いてあります。

 総括質疑の中で、診療報酬制度が変わったことを具体的に示し、広域連合の指示をそのままたれ流すのではなく、田原本町内の該当者に心を寄せた対応をするよう求めました。また資格証明書の発行についても、老人医療証の返還についても、役場に返却しなさいと強要するのではなく、国保証と同様に、各人が責任をもって破棄できよう町の姿勢をただしましたが、残念ながら住民の便益の増進に寄与する姿勢が示されませんでした。

 住民に責任を持つ立場に立った対応を求めるためにも、議員の皆さんが議会のチェック機能を発揮されることを求めます。

 議第1号、平成20年度田原本町一般会計予算についてであります。

 今回の予算は寺田町長が独自色を出せる最初の予算に当たることから、大変期待していましたが、何の特色も示されておらず、がっかりいたしました。

 まず、子育て支援はどうかと言いますと、妊産婦健診無料化はわずかに3回にとどまりました。国は地方交付税で少子化対策費として、田原本町に1,090万円、5回を優に実施できる予算を確保されましたが、400万円しか割り当てず、残りを他施策に振り分けられました。お隣の橿原市が5回を無料にすることを早くから示してこられたことと比べると見劣りする内容です。

 乳幼児医療費についても、国の制度が3歳から6歳までの負担を3割から2割に減額する法律が提案されていることを考えると、小学校を卒業するまで、入院だけでも無料にしてもさほど出費が増えないと推察されるのにもかかわらず、利用頻度が少なくなったとして減額されています。さらに保育所の入所についても、入所難を解決する施策がないことなど、子育て支援に後ろ向きな予算になっています。

 ごみ行政についてはどうかと言いますと、事業系持ち込みごみが一般収集ごみと同量程度に増大していることへの対策を求めましたが、具体的な対策は示されませんでした。住民にごみ袋の有料化を強制していることと比べると、事業所に対するごみ減量への意気込みを感じさせない中身になっています。

 下水道の整備等に伴う一般廃棄物処理業等の合理化に関する特別措置法についてですが、委員会資料として一般廃棄物処理業の合理化事業計画書の提出を求めたところ、業務安定資金800万円は平成16年度までしか規定されてないことが判明しました。平成17年、平成18年、平成19年の3年間支給した根拠をただしましたが、森町長が病気であったため、後半の事業計画を定めることができなかったと、命を削って町職を全うされた森町長にすべての責任をなすりつける情けない答弁が返ってきました。病気で職務が全うできないときは職務代行者を立てるなど、町としてするべき手立てを打つ必要があります。言語道断な話です。

 さらに今回締結する計画は、浄化センターの管理をおおやまとに委託する内容を含んでいることが明らかになりました。糞尿を収集されているおおやまとが浄化センターを持つことは、おおやまとにとって喉から手が出るほどおいしい話です。自治体と違って民間はあらゆる機会を生かして利益を追及するものです。それは民間としては当たり前の話です。おおやまとが自らの利益を上げるために、浄化センターを利用させないために、町が対策を立てることは不可能です。私の家の浄化槽の汲み取りは留守の場合、水道からホースを引っ張ってきて汲み取りした後、伝票がポストに入れてあります。

 予算委員会で監視カメラを設置するという方向が打ち出されましたが、委託先を管理せざるを得ない、安心できない委託は初めから行わないことが賢明な選択です。おおやまととは対等の立場で交渉したと強調されましたが、もともと仮契約は解除条件つき契約です。議会が同意しなかった場合は破棄されるものです。将来に禍根を残さないためにも、議会の判断が重要になります。

 教育についてでありますが、この間、全国学力テストについて、田原本町の子どもにとって本当に必要かどうか十分検討するよう求めてまいりました。

 予算委員会では、去年の全国学力テストを県が分析して説明をした。各学校で有効に利用するよう求めたという答弁をいただきましたが、これは全く役に立っていないことを物語っています。サンプル調査で十分に間に合う内容にもかかわらず、平成20年度も実施することは、何の役に立たないものに田原本町の子どもたちを不用意に巻き込むだけです。そして個人情報に教育委員会が翻弄されるだけです。田原本町教育委員会が自ら判断できないのでは自己主張に結びつきます。

 また中央体育館の曜日別の利用状況の報告を求めたところ、貸出件数の一番多いのが金曜日の144件で、2番目に多いのが129件の月曜日でした。月曜日を休館にすることの評価をただしましたが、事業評価をされることなく決定されていたことが判明しました。せっかくの施設をより多く利用される環境をつくることが行政の役割です。再考を求めた次第です。

 学校の図書費が前年度同額であることを指摘しました。この間、行政は議員の一般質問を受けて学校図書を充実する旨答弁されていました。それにもかかわらず、全く増えていませんでした。

 予算委員会での答弁では、図書館の充実と一体に考えているというものでした。12月議会のエレベーターを設置しないという答弁と同様、議員の質問に対していいかげんな返答をしている行政の姿勢の証左であります。

 一般会計に住んでみたい、住んでてよかったという積極的な施策が見当たりません。財政状況が奈良県で2番目に優良という評価を得ているわけですが、それは反面、住民サービスを削りに削っている結果でしかありません。住民の皆さんが納得できる内容に予算を組み替えるためにも、議員の皆さんのチェック機能の発揮を求めるものです。

 議第2号、平成20年度田原本町国民健康保険特別会計予算と議第13号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてであります。

 今議会に国保税の値上げ条例は上程されていまいません。しかし、国保会計予算は値上げ後の国保税で組まれています。しかも、平均12%とされていますが、実際には9万円を上回る値上げをされる方も出てきます。行政からいただいた資料では40歳以上の夫婦と2人の子どもの家庭で、年間所得額が300万円の場合、医療分、介護分、支援金分を合計して9万2,500円値上げになると示されています。医療分の上限額が47万円に減額された結果、限度額いっぱいになっておられる方は3万円しか増税になりませんが、限度額に満たない方に大きな負担が押し付けられます。

 平成15年に私は退職者任意継続保険の保険料と、国民健康保険税の額を比べて、ほとんど同じ35万円程度であったので国民健康保険に切り替えました。それから大幅な値上げがされて48万円に膨らみました。今回の増税で56万円になります。わずか4~5年で20万円も増えることになります。全く所得額が変わらないのに20万円も負担が増えるのは異常ではないでしょうか。国保税を払いたくても払えない人が増えるのが当然な状態です。奈良市では収入の少ない方への負担を緩和するために、増税ではなく一般会計から2億円赤字補填をすることを決めています。田原本町と大きな違いです。自治体の姿勢によって負担が違ってきます。しかも本町の場合、議会の議決を経ずに国保税の値上げを決めようとしています。住民の代表である議会を軽視する、問題ある前代未聞の姿勢です。住民税の改正法が国会で可決してないので県は専決対応を進めているそうですが、他市町村では医療分を支援分と分割するだけで値上げなしで対応しています。限度額の増額3万円に抑えています。それは議会が勝手な値上げを認めない議会の姿勢を反映しているからです。

 予算委員会の答弁から、これまで支出してきた老人保健拠出金4億3,400万円が後期高齢者支援金3億8,000万円に支出が減ること。療養給付費交付金減額額が2億6,000万円に比べて、前期高齢者交付金が6億6,600万円と大幅に増えていること。さらに75歳以上の方の国保税がどれだけ減って、保険給付額がどれだけ増えるか、予想できない状態であることが明確になりました。それにもかかわらず値上げだけ決定することは異常ではないでしょうか。多くの自治体では1年間様子を見る対応をされています。介護保険料を取り過ぎていたと同様に、余分に税金を取り過ぎる可能性がある対応は住民の納得を得られません。それに加えて10月から国保保険税を年金から天引きする制度を導入することは国保税の負担に絶えられない方にとって大変な負担になります。議会が専決での値上げを容認することは、行政をチェックする議会本来の機能を自ら放棄するものです。議会がなくてもいいということになりはしないでしょうか。議会の自殺行為です。行政が専決で値上げすることを認めることは、将来に大きな禍根を残します。

 議員の皆さんが住民を代表する議員としての誇りを胸に、国保税値上げ専決処分反対の態度を示されるためにも、国保会計予算に反対されることを求めて、提案議案に対する私の反対討論といたします。

議長(松本宗弘君)

 次に、原案に賛成者の発言を許します。

(「ありません」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ないようですので、これにて討論を打ち切ります。それではこれより採決に入ります。

 まず、報第1号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第5号)の専決処分の報告を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、報第2号、財産の取得についての専決処分の報告を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第1号、平成20年度田原本町一般会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第2号、平成20年度田原本町国民健康保険特別会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第3号、平成20年度田原本町住宅新築資金等貸付事業特別会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第4号、平成20年度田原本町公共下水道事業特別会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第5号、平成20年度田原本町老人保健特別会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第6号、平成20年度田原本町後期高齢者医療特別会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第7号、平成20年度田原本町介護保険特別会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第8号、平成20年度磯城郡介護認定審査会共同設置特別会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第9号、平成20年度田原本町水道事業会計予算を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第10号、田原本町後期高齢者医療に関する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第11号、田原本町印鑑条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第12号、田原本町監査委員に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第13号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第14号、田原本町手数料条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第15号、田原本町母子医療費助成条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第16号、田原本町放課後児童健全育成施設設置条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第17号、田原本町介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第18号、平成19年度田原本町一般会計補正予算(第6号)を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第19号、平成19年度田原本町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第20号、平成19年度田原本町住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第21号、平成19年度田原本町公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第22号、平成19年度田原本町介護保険特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第23号、平成19年度田原本町居宅サービス事業特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 続きまして、議第24号、田原本町道路線の認定及び廃止についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 以上をもちまして今期定例会に付議されました報第1号より議第24号までの26議案についてはすべて議了いたしました。

 お諮りいたします。ただいまお手元に配付をいたしておりますとおり、産業建設常任委員会委員長から発議第2号、道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書が提出されました。よって、これを日程に追加し、議題とすることにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。これより発議第2号、道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書を議題といたします。

発議第2号 道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書

議長(松本宗弘君)

 事務局長より議案の朗読をいたさせます。

事務局長(取田弘之君)

 それでは議案の朗読をいたします。

 発議第2号
 平成20年3月6日 田原本町議会議長 松本 宗弘 殿

 提出者
 産業建設常任委員会

 委員長 安達 周玄

 道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書

 上記の議案を、別紙のとおり地方自治法第109条第7項及び会議規則第14条第3項の規定により提出します。

 道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書(案)

 道路は、活力ある地域づくりや、豊かで潤いある快適な住民の暮らしを実現するための最も基本的な社会資本整備である。

 田原本町は、狭隘な道路が多数存在し、歩行者をはじめ困難な道路通行は、住民生活の安心・安全を脅かしており、拡幅・改良を求める住民の要望は、依然として大きいものがある。

 よって、遅れている地方の道路整備を引き続き着実に推進し、適切な道路管理ができるよう、道路整備のための財源を引き続き確保するため、以下の事項について強く要望する。

 記

 地方においては、道路整備の必要性が依然として高いことを踏まえ、遅れている地方の道路整備を引き続き着実に推進し適切な道路管理ができるよう、道路整備のための財源を引き続き確保すること。

 道路特定財源諸税の暫定税率の延長及び地方道路整備臨時交付金制度の継続に関する法案の成立を期限切れまでに確実に行うこと。

 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

 平成20年3月14日
 奈良県田原本町議会

 以上でございます。

議長(松本宗弘君)

 それでは提出者より趣旨説明を求めます。産業建設常任委員会委員長、12番、安達議員。

(12番 安達周玄君 登壇)

12番(安達周玄君)

 議長のお許しをいただきまして、今期定例会に追加上程なりました道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書(案)についての趣旨説明を行います。

 皆さんご承知のとおり道路は活力ある地域づくりや、豊かで潤いある快適な住民の暮らしを実現するための最も基本的な社会資本整備でございます。

 本町におきましても狭隘な道路が多数存在し、歩行者を始め困難な道路通行は、住民生活の安心安全を脅かしており、拡幅改良を求める住民の要望は依然として大きいものがございます。

 このようなことから、我々地方の道路整備を引き続き着実に推進し、適切な道路管理ができるよう、道路整備のための財源を引き続き確保していただくことが重要であり、国に対し、本町の議会からも強く要請する必要があることから、意見書を関係機関に提出するものであります。

 以上が本意見書(案)の提出趣旨であり、議員各位におかれましてはよろしくご理解をいただきまして、ご賛同くださいますことをお願いいたしまして、趣旨説明を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 ただいまの趣旨理由の説明に対し質疑を許します。質疑ありませんか。5番、吉田議員。

5番(吉田容工君)

 この意見書の中で中身のわかりにくいものがありますので、少し質問させていただきます。

 まず道路特定財源諸税と、これの規模と、そこに占める暫定税率の割合。さらにはこの趣旨に書かれている「狭隘な道路が多数存在し、歩行者をはじめ困難な道路通行、住民生活の安心・安全を脅かしており、拡幅・改良」に使う規模ですね。これがどのぐらい暫定税率の中に含まれているのかというのを説明をお願いします。

議長(松本宗弘君)

 12番、安達議員。

12番(安達周玄君)

 委員会の採択どおりでございますが、確たる数字は予算委員会の中で少しお示しいただいたように記憶しております。

 すでに国会でももう衆議院には提出されて通過しております。それと本町の今申し上げました予算措置にも財源として、今、吉田議員、数字をちょっとご希望されておりますが、予算措置されていたように私は予算委員会の中で記憶しております。

 詳しい数字が要るようでしたら、ちょっと後で調べさせてもらいますが、本町の予算にも関わることでございますので、よろしくご理解くださいますようお願い申し上げます。

議長(松本宗弘君)

 ほかに質疑ありませんか。

(「ありません」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ないようですので、これにて質疑を打ち切ります。

 これより討論に入ります。まず、原案に反対者の発言を許します。5番、吉田議員。

(5番 吉田容工君 登壇)

5番(吉田容工君)

 まず私はこの意見書に書いてあるように、田原本町の道路、この狭くて危なっかしい、歩行者が歩けない道路がたくさん存在してすることを認識しておりますし、この道路整備をしなければならないということも理解した上で、ただ、この道路特定財源について疑義があるから反対させていただきます。特に「記」の下の要望の2項目、「道路特定財源諸税の暫定税率の延長及び地方道路整備臨時交付金制度の継続に関する法案の成立を期限切れまでに確実に行うこと。」、この項目に賛成できないから反対をさせていただきます。

 そもそも道路特定財源というのは、1953年に提案者、田中角栄議員が議員立法で提案されました。そのときにどういう提案をされたかと言いますと、「5カ年と区切っていることにご留意願いたい。5カ年たって相当道路が整備でき、その費用は別に回すべきだと言うならば、この法律は自然消滅すればよい。それでもなお目的税として縛らなければならないということはない」と言明して提案されました。それが延々と今まで続いてきたということであります。

 この間に1990年代では10年間で630兆円という公共投資基本計画のもと、道路だけでなくて港湾や空港、また下水道などの整備も、こういうように事業別に計画が立てられて5年計画で何兆円という、そういうふうに事業量が決められて進められました。しかし、これらを全部使い切るために予算が編成されてきたことが、この総額使い切り方式の計画が浪費の元凶だと批判され、政府は2003年度から道路以外の公共事業については事業量を金額で示した計画をつくらなくなりました。それでも田原本町で下水道事業は進んでいるとおり、一般財源になったとしても必要なものは財政措置をするということになれば十分できるのではないでしょうか。今回提案されているのは道路10カ年の計画です。その中で道路の中期計画というのがあります。残念ながら、この中に含まれている交通事故対策はわずか3兆円です。通学路の歩道整備は2兆円です。バリアフリー化は1兆円です。また無電柱化が1兆円。何が多く占めているかと言いますと、それは基幹ネットワークの整備ということで高規格幹線道路等をつくる、また空港や港湾のアクセスをよくする、ここに22兆円というお金が投入されています。空港や港湾のアクセスと言うたら、インターチェンジから空港まで、インターチェンジから港湾まで、今13分かかっているのを10分にする。18分かかっているのを10分以内にするというために大量の税金が投入されようとしています。その点では今の機会に本当にこういう支出が必要かどうか。まず財源があるから支出を決めなあかんと、支出が前提ということで考えるのではなくて、まず無駄な支出はないのか、本当にこれでいいのかと見直す、今絶好の機会だと私は考えています。

 その点では、この意見書でもって道路特定財源の暫定税率を維持しなさいというような方向性を国に示すんではなくて、本当に地方に必要な、田原本町に必要な予算を確保しなさい。それはどういう形でもいいから、やはり暮らしを応援する、生活を応援する道路を保証する、そういう予算を配置しなさいという要望が妥当ではないかと、そういう観点から今回の意見書には反対をいたします。

議長(松本宗弘君)

 次に、原案に賛成者の発言を許します。ありませんか。

(「ありません」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ないようですので、これにて討論を打ち切ります。

 それではこれより発議第2号、道路整備のための安定的な財源確保に関する意見書(案)を採決いたします。本案を原案どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

(挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって、本議案は原案のとおり可決されました。

 お諮りいたします。平成20年度の議員県外研修について、実施時期、研修地、目的については議長にご一任いただくことにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。また、各議員が田原本町議会政務調査費の交付に関する条例に基づき、調査活動を実施されることについてご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。

閉会中の継続審査について

議長(松本宗弘君)

 お諮りいたします。それぞれの委員長より、審査中の事件について閉会中の継続審査に付したいとの申し出がありますが、これに付することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって、それぞれ委員長の申し出どおり会議規則第74条の規定により、閉会中の継続審査に付することにいたします。

 以上をもちまして、今期定例会の日程はすべて終了いたしました。よって、今期定例会は本日をもって閉会といたします。

 閉会に当たり一言ごあいさつを申し上げます。

 今期定例会は、去る3日に開会し、本日14日までの12日間の長きにわたり終始熱心に慎重に審議を賜り、深く感謝を申し上げます。

 なお、平成20年度の各会計予算審議にあっては、長きにわたり、また時間延長もお願いし、終始熱心にご審議を賜りましたことについて、議長といたしまして深く御礼を申し上げます。また、理事者提案の重要案件についても、各委員会においてすべて議了でき得ましたことに対し、議員各位に重ねて厚く御礼を申し上げます。

 理事者におかれましては、議員から述べられました意見並びに指摘、要望事項につきましては、町民の声として十分に尊重いただき、今後の町政執行に反映されますようお願いを申し上げまして、閉会のあいさつといたします。

 ありがとうございました。

町長閉会挨拶

議長(松本宗弘君)

 それでは閉会に当たりまして、町長よりあいさつを受けることにいたします。町長。

(町長 寺田典弘君 登壇)

町長(寺田典弘君)

 議長のお許しをいただきまして、平成20年田原本町議会第1回定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。

 議員各位におかれましては、公私何かとご多用の中、去る3月3日から本日までの長きにわたりまして、提案させていただきました各議案につきまして、慎重にご審議を賜り、しかも各議案すべて原案どおりにご議決、ご承認、ご同意をいただきましたことにつきまして、厚く御礼を申し上げる次第でございます。

 また、会期中の本会議並びに委員会審議を通じまして賜りましたご意見、ご要望等につきましては、十分その意を体しまして、今後の町政運営の中で検討を重ねながら取り組んでまいりたいと考えている次第でございます。

 間もなく新年度を迎えるわけでございますが、議員各位におかれましては、ご健康に十分ご留意をいただきながら、今後とも本町発展のため一層のご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げまして、まことに簡単でございますが、閉会のあいさつとさせていただきます。

 まことにありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 それではこれにて閉会といたします。

 ありがとうございました。

 午前11時54分 閉会

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担当課:議会事務局
電話:0744-34-2119