平成20年田原本町議会第2回定例会会議録(第3日)

2008年9月8日更新

平成20年6月11日

午前10時00分開議
於田原本町議会議場

出席議員

14名

1番

古立憲昭君

2番

西川六男君

3番

竹邑利文君

4番

辻一夫君

5番

吉田容工君

6番

植田昌孝君

7番

松本美也子君

8番

小走善秀君

9番

吉川博一君

10番

松本宗弘君

11番

上田幸弘君

12番

安達周玄君

13番

竹村和勇君

14番

欠員

15番

欠員

16番

鶴藤幾長君

欠席議員

 0名

出席した議会事務局職員

議会事務局長

松井敦博君

議事係長

谷口定幸君

地方自治法第121条の規定により出席した者

町長

寺田典弘君

副町長

森口淳君

総務部長

中島昭司君

総務部参事

石本孝男君

住民福祉部長

松田明君

生活環境部長

小西敏夫君

産業建設部長

森島庸光君

水道部長

渡邉和博君

総務課長

吉川建君

監査委員

楢宏君

教育委員長

大西宏興君

教育長

濱川利郎君

教育次長

松原伸兆君

会計管理者

福西博一君

選挙管理委員会事務局長

安部和夫君

農業委員会事務局長

鍬田芳嗣君

議事日程

提出案件

報第4号

田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告

報第5号

田原本町税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告

報第6号

田原本町都市計画税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告

報第7号

田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告

報第8号

平成20年度田原本町老人保健特別会計補正予算(第1号)の専決処分の報告

議第26号

田原本町税条例の一部を改正する条例

議第27号

田原本町都市計画税条例の一部を改正する条例

議第28号

田原本町農業委員会の選挙による委員の定数に関する条例の一部を改正する条例

議第29号

奈良県後期高齢者医療広域連合規約の変更について

議第30号

都市水環境整備事業(特)第20-1号工事請負契約締結について

議第31号

都市水環境整備事業(公)第20-2号工事請負契約締結について

議第32号

都市水環境整備事業(特)第20-3号工事請負契約締結について

議第33号

都市水環境整備事業(公)第20-4号工事請負契約締結について

議第34号

財産の取得について

議第35号

指定管理者の指定について

議事録

午前10時00分開議

議長(松本宗弘君)

 ただいまの出席議員数は14名で、定足数に達しております。よって議会は成立いたしました。
 これより本日の会議を開きます。
 日程に入ります。

委員長報告(報第4号より議第35号までの15議案について)

議長(松本宗弘君)

 去る5日の本会議において一括上程されました報第4号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告より、議第35号、指定管理者の指定についてまでの15議案については、各所管の委員会におのおの付託をされておりますので、この際一括議題といたします。
 それではただいまより各委員長の報告を求めることにいたします。
 厚生環境常任委員会委員長、13番、竹村和勇議員。

 (13番竹村和勇君登壇)

13番(竹村和勇君)

 議長のご指名によりまして、厚生環境常任委員会を代表いたしまして委員長報告を申し上げます。
 平成20年田原本町議会第2回定例会におきまして、厚生環境常任委員会に付託されました議案につき、去る6月9日午前10時より委員会を開催し、全委員出席のもと理事者を始め関係部課長の出席を求め、慎重に審議をいたしました経過並びに結果について報告を申し上げます。
 まず報第4号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告につきましては、平成20年度から医療制度が大きく変わることから、国民健康保険税の応益応能の平準化を進め、低所得者に対する軽減措置の拡大を図るとともに、後期高齢者医療制度支援金に係る課税算定基準を考慮し、税率の見直しを行うものであり、賦課期日の関係から地方自治法第179条第1項の規定により、平成20年3月31日付で専決処分されたものであり、当委員会は賛成多数で了承いたしました。
 次に、報第7号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告につきましては、地方税法等の改正により、基礎課税額に係る賦課限度額を56万円から47万円に引き下げられたこと、後期高齢者医療支援金等課税額の賦課限度額が12万円とされたこと、国保被保険者世帯の一部が後期高齢者医療制度の被保険者になった世帯で、世帯構成や収入が変わらなければ、5年間これまでと同様の軽減が受けられること、国保被保険者が1人となる特定世帯は5年間平等割額が半額に軽減されることとしたもので、施行日の関係から、地方自治法第179条第1項の規定により、平成20年4月30日付で専決処分されたものであり、当委員会は賛成多数で了承いたしました。
 次に、報第8号、平成20年度田原本町老人保健特別会計補正予算(第1号)の専決処分の報告につきましては、今回の補正予算額は3,737万5,000円の増額で、予算規模は4億1,664万8,000円となります。
 補正内容といたしましては、歳出第4款、前年度繰上充用金で、平成19年度におきます歳入が歳出に対して不足が生じたため、地方自治法施行令第166条の2の規定により、平成20年度の歳入を繰り上げて充用いたすもので、地方自治法第179条第1項の規定により、平成20年5月31日付で専決処分されたものであります。
 なお、補正財源につきましては、支払基金交付金、国庫支出金、県支出金であり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。
 次に、議第29号、奈良県後期高齢者医療広域連合規約の変更につきましては、平成20年4月1日より後期高齢者医療制度が施行されたことに伴い、奈良県後期高齢者医療広域連合の執行機関の運営体制を強化するとともに、意思決定機能をより充実させるため、副広域連合長の人数及び選任の方法等について所要の変更が行われるもので、地方自治法第291条の3第1項の規定に基づき協議を求められたものであり、当委員会は賛成多数で了承いたしました。
 なお、付託案件外でありますが、平成19年12月18日に清掃工場に関連する公金支出の違法性をめぐる損害賠償請求事件で、奈良地方裁判所での第1審判決を不服とした原告により、損害賠償請求控訴事件として大阪高等裁判所に控訴されました。平成20年3月12日に第1回口頭弁論が行われ、平成20年5月30日に判決が言い渡され、第1審と同じく控訴人の主張を退ける判決が下った報告を受けたものでこざいます。
 なお、控訴人の敗訴による上告期間が判決書が届いてから2週間以内となっていることから、上告がなされなかった場合は裁判が終結するので、委任委託弁護士費用として成功報酬が生じることから、今後報酬額について協議してまいりたい旨の報告を当委員会は受けたものであります。
 以上、当委員会に付託されました各議案につきましては、原案どおり了承いたしました。議員各位におかれましては、よろしくご賛同を賜りますようお願い申し上げまして委員長報告を終わります。
 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 産業建設常任委員会委員長、12番、安達議員。

 (12番安達周玄君登壇)

12番(安達周玄君)

 議長のご指名によりまして、産業建設常任委員会を代表いたしまして委員長報告を申し上げます。
 平成20年田原本町議会第2回定例会において当委員会に付託されました議案につき、去る6月9日午後1時から全委員出席のもと、理事者を始め関係部課長の出席を求め慎重に審議いたしました経過並びに結果についてご報告いたします。
 まず、議第28号、田原本町農業委員会の選挙による委員の定数に関する条例の一部を改正する条例につきましては、委員の定数15人を14人に減じる改正で、農業委員会において定数の見直しについて協議された結果の報告を受け、改正されるものであり、この7月に執行されます農業委員会選挙より施行されるものであり、当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。
 次に、議第30号、都市水環境整備事業(特)第20-1号工事請負契約締結につきましては、大網地内の県道田原本・広陵線及び町道大網21号線ほかにおいて、小口径推進工法及び開削工法で、工事延長487.6メートルの下水道管布設工事を、指名競争入札の結果、契約金額5,605万3,200円で、奈良県奈良市油阪町446-6、株式会社森組奈良営業所所長、藤本敏夫と、議第31号、都市水環境整備事業(公)第20-2号工事請負契約締結につきましては、保津地内の主要地方道桜井・田原本・王寺線において小口径推進工法及び開削工法で、工事延長480.6メートルの下水道管布設工事を指名競争入札の結果、契約金額6,174万円で、奈良県磯城郡田原本町大字今里182番地の1、株式会社山本工業、代表取締役、山本行男と、議第32号、都市水環境整備事業(特)第20-3号工事請負契約締結につきましては、大木地内の町道大安寺為川南方線及び大木3号線ほかにおいて、小口径推進工法、開削工法で工事延長715.0メートルの下水道管布設工事を、指名競争入札の結果、契約金額5,788万4,400円で、奈良県奈良市油阪町446-6、株式会社森組奈良営業所所長、藤本敏夫と、議第33号、都市水環境整備事業(公)第20-4号工事請負契約締結につきましては、多地内の町道多東西線及び11号線ほかにおいて小口径推進工法及び開削工法で、工事延長652.2メートルの下水道管布設工事を指名競争入札の結果、契約金額5,113万5,000円で、奈良県磯城郡田原本町大字阪手982番地の4、吉村建設株式会社、代表取締役、吉村義次とそれぞれ請負契約を締結されるものであり、議第30号より議第33号までの4議案につきましては、当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。
 以上、当委員会に付託されました議案につきましては、それぞれご報告申し上げたとおりでございます。議員各位におかれましては、よろしくご賛同を賜りますようお願い申し上げまして委員長報告を終わります。
 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 総務文教常任委員会委員長、7番、松本美也子議員。

 (7番松本美也子君登壇)

7番(松本美也子君)

 議長のご指名によりまして、総務文教常任委員会を代表いたしまして委員長報告を申し上げます。
 平成20年田原本町議会第2回定例会におきまして総務文教常任委員会に付託されました議案につき、去る6月9日午後3時より委員会を開催し、全委員出席のもと理事者を始め関係部課長の出席を求め慎重に審議をいたしました経過並びに結果についてご報告をいたします。
 まず報第5号、田原本町税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告につきましては、地方税法等の一部を改正する法律が平成20年4月30日に公布されたことに伴う改正であります。
 町民税においては、ベンチャー企業に対する個人投資家への優遇措置であるいわゆるエンジェル税制の見直しにより、株式の譲渡益について2分の1課税に対する特例措置が、平成20年4月30日付で廃止されたものであります。
 また、固定資産税においては、平成20年1月1日に存在する家屋の熱損失防止改修工事を平成20年4月1日から平成22年3月31日の間に30万円以上の改修費用で行った場合、120平方メートルまでの部分について、翌年度の固定資産税の税額の3分の1を軽減する措置が新設されたものであります。
 以上の改正は、施行期日の関係から地方自治法第179条第1項の規定により、平成20年4月30日付で専決処分されたものであり、当委員会は賛成多数で了承いたしました。
 続きまして、報第6号、田原本町都市計画税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告につきましては、地方税法の改正に伴う条文整備の改正であります。施行期日の関係から、地方自治法第179条第1項の規定により、平成20年4月30日付で専決処分されたものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。
 続きまして、議第26号、田原本町税条例の一部を改正する条例につきましては、町民税において、いわゆるふるさと納税の仕組みを構築するため寄付金税制が拡充されたもので、その内容は、平成20年1月1日以降の寄付について控除対象となる寄付金の額を10万円以上から5,000円以上に拡大し、地方公共団体に対する寄付については、所得税、県民税とあわせて全額を控除されるものであります。また、本町への寄付金の受け入れについては、住民への周知や基金条例の制定等を含め、今後検討されるとのことであります。
 次に、65歳以上の方の公的年金から平成21年10月より特別徴収が開始されますことにつきましては、基本的には年金以外の所得についても特別徴収になりますが、納税者が年金以外の所得について普通徴収を希望すれば併徴となるとのことであります。なお、対象者は約2,500名が見込まれております。
 さらに、証券税制について見直しが行われ、上場株式の譲渡所得や配当所得に対する税率の軽減措置が平成20年12月31日付で廃止されることから、代替措置として、お互いの損益通算を認める制度の創設をされたものであります。当委員会は賛成多数で了承いたしました。
 続きまして、議第27号、田原本町都市計画税条例の一部を改正する条例につきましては、固定資産税の課税標準の特例のうち都市計画税に係る軽減が認められる物件を新たに追加するための改正をされるものであり、当委員会は全員賛成で了承いたしました。
 以上、当委員会に付託されました議案につきましては、それぞれご報告申し上げたとおりでございます。議員各位におかれましては、よろしくご賛同賜りますようお願いを申し上げまして委員長報告を終わらせていただきます。

議長(松本宗弘君)

 駅前整備事業特別委員会委員長、3番、竹邑利文議員。

 (3番竹邑利文君登壇)

3番(竹邑利文君)

 議長のご指名によりまして、駅前整備事業特別委員会を代表いたしまして委員長報告を申し上げます。
 平成20年田原本町議会第2回定例会におきまして当委員会に付託されました議案につき、去る6月10日午前11時より委員会を開催し、全委員出席のもと、理事者を始め関係部課長の出席を求め、慎重に審議いたしました経過並びに結果についてご報告いたします。
 まず議第34号、財産の取得につきましては、田原本駅周辺整備事業の用地取得費でありまして、全体面積6,160平方メートルのうち、取得対象面積は5,210平方メートルであります。今回、平成18年度及び平成19年度に田原本町土地開発公社が取得されました田原本町202番1ほか1筆、権利者6件、取得面積334.35平方メートルと、家屋補償2件、借家補償1件、動産移転費用3件と、それに伴う借入利息を含めた取得金額1億854万7,825円で取得されたものであり、当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。
 次に、議第35号、指定管理者の指定につきましては、田原本町田原本駅前自転車駐車場の指定管理者に、奈良県橿原市八木町1丁目8番15号、阪神管理サービス株式会社を指定し、指定期間を平成20年7月1日から平成23年6月30日までとするもので、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求められるものであり、当委員会は全員賛成で原案どおり了承いたしました。議員各位におかれましては、よろしくご賛同を賜りますようお願いを申し上げまして委員長報告を終わります。
 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 以上をもちまして各委員長の報告を終わります。
 それではただいまから各委員長の報告に対し質疑を許します。質疑ありませんか。

 (「ありません」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ないようですので、これにて質疑を打ち切ります。
 これより討論に入ります。
 まず原案に反対者の発言を許します。5番、吉田議員。

 (5番吉田容工君登壇)

5番(吉田容工君)

 それでは本議会に提案された議案に対して反対討論をいたします。
 まず、報第4号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分と、報第7号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分についてであります。
 町長の提案理由は「国民健康保険税の応益応能の平準化を進め、低所得者に対する軽減措置の拡大を図るとともに、新たに加えられた後期高齢者医療制度支援金に係る課税算定基準を考慮し、税率の見直しをしたものでございます」というものでした。これだけを聞いていると、低所得者のためになる、後期高齢者医療支援金が新たに加わったための変更であるとしか聞き取れません。実際は、総括質疑で答弁があったように、実質12%の値上げです。値上げの理由を、後期高齢者医療制度導入に求めるような言い方ですが、実際、昨年払った老人保健拠出金、5億1,000万円と比べて、今年負担する後期高齢者医療支援金は3億8,000万円と、国保会計にかける負担は軽減されています。しかも、これまでになかった前期高齢者交付金6億8,000万円が新たに支出され、全国的に国民健康保険会計は好転すると言われています。本当に国保税を値上げする必要があるのか、この疑問に明確な答弁はありませんでした。
 昨年の12月には値上げを提案して、6カ月もたっているにもかかわらず明確な説明ができないのが実情です。それもそのはずで、後期高齢者医療制度という全く新しい制度が導入され、財政的にどうなるのかはだれにもわからないからです。そんなときに説明もつかない値上げを提案する、これは住民への説明をする必要はないと、そういう寺田町政の姿勢のあらわれです。提案理由に値上げのネの字さえなかったこと、住民を代表して町政をチェックする役割を持っている議会に事前にかけることを避けたことが、住民に説明するつもりがないことの明確な証拠です。ここで議会が唯々諾々と承認することは、議会を軽視する寺田町政を助長さすことにつながります。議員の皆さん、住民を代表する議会の尊厳を明確に表明するためにも、本件専決処分に不承認の意思を示されることを求めます。
 報第5号、田原本町税条例の一部を改正する条例の専決処分についてであります。
 本改正には、バリアフリー改修に伴う固定資産税減額制度や、熱損失防止改修工事に伴う固定資産税減額制度など、評価できる内容を含んでいます。ところが、ベンチャー企業への投資に対してこれまで以上に優遇されること、今後も引き続き優遇制度が維持されることが含まれています。投資とはリスクを伴うもので、リスクが高いほどリターンが大きいというのが当たり前です。それがベンチャー企業に投資した時点で、投資額を総所得金額から控除できる申告上優遇されることが、今回の改正で打ち出されています。今、各種公共料金の値上げが繰り返されて、物価が上がってきて生活が本当に大変な状況です。そんなときに企業に投資できる裕福な人に減税の恩典を与えることが本当に必要なことか疑問を抱いております。
 私は、裕福な人たちに減税するのではなく、生活費に事欠きながらも納税されておられる方への施策が今求められていると考えます。地方自治法に明記されている住民の福祉の向上を実現するためにも、田原本町住民の痛みに心を寄せる町にするためにも、議員の皆さんが本件専決処分に不承認の意思を示されることを求めます。
 議第26号、田原本町税条例の一部を改正する条例についてであります。
 本改正には、ふるさと納税制度、年金からの住民税天引き制度、上場株式の配当所得と譲渡所得の優遇制度が含まれています。総務文教常任委員会では、ふるさと納税制度に関しては、多くの自治体が今年の4月以降、ふるさと納税制度を獲得するために、ホームページなどで自らの自治体のすばらしさをアピールされておられます。また、寄付金条例を制定して受け皿を整えておられます。ところが本町では全く取り組まれていません。今議会後、ふるさと納税制度の説明を広報されると、結果として他の市町村に寄付をしてくださいとアピールしてしまうことになると指摘しました。そして、本町としてふるさと納税制度をもらうためにではなく、田原本町のすばらしさをアピールすることを求めます。町が、職員が、田原本町のよさを再発見する。職員さんにとっては当たり前でも、住民の皆さんのご存じないこともたくさんあります。町を見直すことが大切であること、そして実践されることを求めました。
 年金から住民税を天引きすることについては、今年の10月から所得税、介護保険料、国民健康保険税の天引きが始まります。来年10月からさらに住民税まで天引きするという提案です。国民健康保険税については、介護保険料と合計して、年金額の2分の1を超える場合は天引きしないという生活費保護の観点が組み込まれていますが、住民税の天引きでは、年金の額が残っていたら天引きする、生活費がなくなっても関係ないという情け容赦ない制度となっています。その上、天引き後過誤納が判明した場合には、過納付分を未集金に充当して本人に返さないとまでうたっています。田原本町の対応を確認したところ、税として徴収するものすべてを対象として考えているという回答でした。これまでは生活費が苦しい中でさえ何とか工面して、大切に使ってやと納めてこられました。そして、収受する町のほうも大切に使わせていただきますという気持ちを持っていただいていたと思います。それが年金から天引きすることで、払うものは払えという町の姿勢が、大切に使いますという心を失ってしまうのではないか、大変心配しております。
 実際に、年金等に関する住民税と、それ以外の所得に係る住民税とで徴収方法を分けることができるとされていますが、いまだに詳細は不明です。後期高齢者医療制度が、実施後国民から反対の大きな声が上がって制度を変えようとしているように、住民税の天引きも、住民にちゃんと説明できるようになってから天引きを検討しても遅くはありません。町として再考を求めるよう求めました。
 上場株式の配当所得等譲渡所得については、本来国税と地方税をあわせて20%かかっていたところ、10%軽減措置が実施されていました。今回の改正で制度は廃止されましたが、経過措置として残すことが盛り込まれています。また、譲渡損失が発生した場合、配当所得から損失額を控除できる、そんな減税策が実施されるわけです。年金生活者というつつましい生活を送っておられる方からは、住民税を天引きするという強制手段を実施しながら、株の配当金や譲渡益をねらっている資産家には十分な減税措置を取る。だれのための改正かよくわかる内容になっています。公共料金や物価が上がって本当に生活が苦しい、お客さんの流れが変わって、売上が大幅に減ってしまって商売にならない、そんな住民の声が上がっています。何回も申しますが、住民の痛みに心を通わせる町であるためにも、今回の改正に議会が反対の意思を示そうではありませんか。議員の皆さんに訴えます。
 議第34号、財産の取得についてであります。
 田原本駅周辺整備事業用地の購入案件です。この事業の購入案件については、奈良県の公共用地取得に伴う損失補償基準に基づいて行っていると伺っておりますが、これまで補償基準を公開せずに交渉を進めてこられた結果、建物移転補償や営業補償について不信感を抱きながら同意された地権者がおられることを理由に反対の意思を表明してきました。
 今議会の総括質疑の中で、営業補償はなかったという答弁をいただき、私は耳を疑いました。私の認識では、当該住所は、以前自転車預かりをされておられたところと考えております。その用地を購入するに当たって、営業補償をされなかったという回答であります。これでは幾ら営業補償をしてもらったかわからないという地権者の声が出て当然でありますし、その他に含まれていますというこれまでの説明を信じることができないことになります。営業補償を含んでいますということは、営業補償をしません、この問題は、駅前周辺整備事業全体に及ぶ内容であり、看過することはできません。事の本質を見極めるためにも、議員の皆さんが反対の意思をあらわされ、再度吟味する道を選択されることを求めて、私の反対討論を終わります。

議長(松本宗弘君)

 次に、原案に賛成者の発言を許します。5番、吉田議員。

 (5番吉田容工君登壇)

5番(吉田容工君)

 それでは今議会に提案されている議案に賛成の討論をいたします。
 まず、議第28号、田原本町農業委員会の選挙による委員の定数に関する条例の一部を改正する条例についてであります。本来、多数の意見を反映するためには、委員の数は極力法定数であるべきと考えております。さらに、これまでの国の無責任な農業政策の結果、今本当に農業を維持することが難しい状況になっています。そんな中で、農業委員会には、今後の田原本町の農業の方向を指し示す大切な役割と責任、そして農家の大きな期待が寄せられています。その役割の大きさを考えると、定数減という選択に一抹の疑問を抱きますが、農業委員の皆さんが真剣に検討された結果として、定数1減という結論を出されております。今回は農業委員さんの意思を尊重し、賛成いたします。
 次に、議第29号、奈良県後期高齢者医療広域連合規約の変更についてであります。後期高齢者医療制度については、先に行われました沖縄県議会議員選挙で、後期高齢者医療制度ノーの審判が下されましたように、多くの方々が75歳で線を引いて、医療の中身を引き下げることに反対されておられます。私も、この制度は財政難という問題を75歳以上の方々に押しつけるもので、到底国民の理解を得られるものではない、廃止すべきものと考えております。しかし、制度として出発しておりますし、国が廃止を決めるまでは、この制度の運用を改善する努力をしなければならないと考えております。
 今回の副広域連合長の増員が、財政的負担が広域連合に及ばないことが判明したので賛成いたします。広域連合に県から専門家が来られて積極的な役割を果たしていただくとともに、広域連合の運営費に県からも支出を求めること、県の意向で進めるのではなく、市町村の声も十分に反映された運営を心がけることを求めるものです。
 次に、議第30号から議第33号、都市水環境整備事業工事請負契約締結についてであります。4件とも落札率75%から77%台であり、これまでより大幅な下落をしていることから賛成いたします。今回は設計価格を事前公表されたこと、すべての工事に最低制限基準価格を採用し、事前公表されたこと、くじによる予定価格決定制度を導入されたこと、一般競争入札の採用基準を1億円に下げられたこと、設計価格500万円以上のすべての工事について中間検査、竣工検査を実施し、工事成績を重視する制度を導入されたこと。町内営業所、支店の指名回数を土木で最高2回、建築で1回と制限されたことなど、入札改革に取り組まれたことを評価いたします。
 しかし、今回の落札価格の低下は、業者間の競争が激化したことが一番の原因と考えます。今後もさらなる努力をされることを期待するとともに、業者間の実質下請についても形が整っているからオーケーではなく、厳密にチェックされることを求めるものです。
 次に、議第35号、指定管理者の指定についてであります。駐輪場がどこにあるのかさえわからない状態で運用を開始されることに大きな疑問を抱くものです。看板の設置をだれがするのかという疑義もあります。1台100円という安価ではありますが、駅前工事が終わるまでは採算的には苦しい状態であると予想に難くはありません。そんな中でいろいろな思惑はあるとは思いますが、応募されたわけで、今回は賛成いたします。しかし、泊まりもある12時間の2交代制をとられること、1時間当たり680円と奈良県の最低賃金をわずかに上回るパート料を基準に採用されるなど、大変過酷な雇用環境でされていることなど心配になります。制度上、指定管理者の犯した違反等は町の責任になります。町は指定管理者が法令違反を起こさないか、十分監視されることを求めて賛成討論を終わります。

議長(松本宗弘君)

 ほかに討論ありませんか。

 (「ありません」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ないようですので、これにて討論を打ち切ります。
 それではこれより採決に入ります。
 まず報第4号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして報第5号、田原本町税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、報第6号、田原本町都市計画税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、報第7号、田原本町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、報第8号、平成20年度田原本町老人保健特別会計補正予算(第1号)の専決処分の報告を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第26号、田原本町税条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第27号、田原本町都市計画税条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第28号、田原本町農業委員会の選挙による委員の定数に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第29号、奈良県後期高齢者医療広域連合規約の変更についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決するこに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第30号、都市水環境整備事業(特)第20-1号工事請負契約締結についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第31号、都市水環境整備事業(公)第20-2号工事請負契約締結についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第32号、都市水環境整備事業(特)第20-3号工事請負契約締結についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議第33号、都市水環境整備事業(公)第20-4号工事請負契約締結についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 暫時休憩いたします。

 (13番竹村和勇君退席)

午前10時45分休憩

午前10時46分再開

議長(松本宗弘君)

 再開いたします。
 続きまして、議第34号、財産の取得についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 賛成多数と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 暫時休憩いたします。

 (13番竹村和勇君着席)

午前10時46分休憩

午前10時47分再開

議長(松本宗弘君)

 再開いたします。
 続きまして、議第35号、指定管理者の指定についてを採決いたします。本議案に対する委員長報告は原案可決であります。委員長の報告どおり決することに賛成諸君の挙手を求めます。

 (挙手する者あり)

議長(松本宗弘君)

 全員賛成と認めます。よって本議案は原案のとおり可決されました。
 以上をもちまして今期定例会に付議されました報第4号より議第35号までの15議案についてはすべて議了いたしました。

清掃工場建設検討特別委員会の設置について

議長(松本宗弘君)

 お諮りいたします。ご承知のとおり現清掃工場の操業期限は平成27年9月までの残り7年余りとなっております。本施設は、住みよいまちづくりのためには、なくてはならない重要な施設であることから、新施設の整備については総合的な見地から慎重な調査と審議を要するものと考えられますので、この際本件については、委員会条例第6条の規定により6名の委員をもって構成する清掃工場建設検討特別委員会を設置し、審議することにいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって本件については6名の委員をもって構成する清掃工場建設検討特別委員会を設置し、審議することに決しました。
 お諮りいたします。ただいま設置されました清掃工場建設検討特別委員会の委員選任については、委員会条例第8条第1項の規定により議長より指名することにご異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よって清掃工場建設検討特別委員会の委員選任については議長より指名することにいたします。
 指名につきましては、事務局長より発表いたさせます。

事務局長(松井敦博君)

 順不同、敬称を省略いたしまして発表いたします。
 清掃工場建設検討特別委員会、委員に鶴藤幾長、安達周玄、小走善秀、松本美也子、植田昌孝、吉田容工、以上6名の委員です。

議長(松本宗弘君)

 ただいま発表いたさせましたとおり選任いたしましたので、よろしくお願いを申し上げます。
 それではただいま指名いたしました委員より正副委員長の互選をお願いいたしたいと思いますので、暫時休憩をいたします。

午前10時49分休憩

午前10時54分再開

議長(松本宗弘君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 休憩中に正副委員長の互選をいただきました結果を事務局長をもって発表いたさせます。

事務局長(松井敦博君)

 敬称を省略し発表いたします。
 委員長に小走善秀委員、副委員長に松本美也子委員。以上でございます。

議長(松本宗弘君)

 ただいま事務局長から発表のありましたとおり互選されましたので、よろしくお願いいたします。

閉会中の継続審査について

議長(松本宗弘君)

 お諮りいたします。それぞれの委員長より、審査中の事件について閉会中の継続審査に付したいとの申し出がありますが、これに付することにご異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

議長(松本宗弘君)

 ご異議なしと認めます。よってそれぞれの委員長の申し出どおり、会議規則第74条の規定により閉会中の継続審査に付することにいたします。
 以上をもちまして今期定例会の日程はすべて終了いたしました。よって今期定例会は本日をもって閉会といたします。
 閉会に当たり一言ごあいさつを申し上げます。
 今期定例会は、去る5日に開会し、本日までの7日間の長きにわたり終始熱心に慎重に審議を賜り厚く御礼を申し上げます。
 さて、近く田原本町一円の田植えも終え、暑さに向かいます折から、皆様におかれましてはお体に十分ご自愛をいただき、町勢発展のために一層のご尽力を賜りますようお願いを申し上げまして閉会のあいさつといたしたいと思います。

町長閉会挨拶

議長(松本宗弘君)

 それでは閉会に当たりまして、町長よりあいさつを受けることにいたします。町長。

(町長寺田典弘君登壇)

町長(寺田典弘君)

 議長のお許しをいただきまして、平成20年田原本町議会第2回定例会の閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。
 議員各位におかれましては公私何かとご多用の中、去る6月5日から本日までの長きにわたりまして、提案させていただきました各議案につきまして慎重にご審議を賜り、しかも各議案すべて原案どおりにご議決、ご承認をいただきましたことにつきまして厚く御礼を申し上げる次第でございます。また、会期中に本会議並びに委員会審議を通じまして賜りましたご意見、ご要望等につきましては、十分その意を体しまして、今後の町政運営の中で検討を重ねながら取り組んでまいりたいと考えている次第でございます。
 これから暑い季節を迎えますが、議員各位におかれましてはご健康に十分ご留意をいただきながら、今後とも本町発展のため一層のご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げまして、まことに簡単でございますが閉会のあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。

議長(松本宗弘君)

 それではこれにて閉会をいたします。
 ありがとうございました。

 午前10時57分閉会

 地方自治法第123条第2項の規定により署名する
 田原本町議会議長 松本宗弘
 田原本町議会議員 古立憲昭
 田原本町議会議員 西川六男
 田原本町議会議員 竹邑利文

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