生活習慣病予防のために減塩を!

田原本町は特定健診の結果から高血圧に該当する人が、国や県と比較して多くなっています。

高血圧が続き血管に負担がかかり続けると、動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心不全など重大な病気を引き起こします。

また、目の網膜や腎臓などの細い血管で動脈硬化が起こると、失明や慢性腎臓病などを引き起こす場合があります。

高血圧の原因には、塩分の取り過ぎがあげられます。

人間の体の中では、水分と塩分が一定の濃度に保たれており、塩分をとり過ぎると、一時的に高くなった塩分濃度を下げるために、体内に水分がため込まれます。これによって、心臓に送り込まれる血液量が増え、血管にかかる圧力が増し、血圧が上がってしまいます。

高血圧を予防するためには、減塩に取り組むことが必要です。

1日の食塩摂取目標量 男性7.5g 女性6.5g

国民健康栄養調査結果食塩

令和元年国民健康・栄養調査結果より

日本人の1日の食塩摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。

高血圧の予防・治療のための目標量は、1日6g未満です。

しかし、日本人の1日の食塩摂取量は男性10.9g、女性9.3gと多い現状です。

塩分を多く含む食品

調味料

塩分を多く含む食品を知ることは、減塩の第一歩です。

これらの食品には塩分が多く含まれていますので、気を付けましょう。

調味料:しょうゆ・みそ・マヨネーズ・トマトケチャップ など

漬物:たくあん・塩漬け・ぬか漬け・梅干し など

肉類の加工品:ハム・ソーセージ・ベーコン など

魚介類の加工品:かまぼこ・ちくわ・さつまあげ・はんぺん など

 

塩分をへらすコツ

令和3年度奈良県県民健康・食生活実態調査によると、食塩相当量の約7割は調味料類から摂取しており、特に男女とも年齢が低い層ほど調味料類からの摂取が多く、年齢の高い層になると魚介類の加工品や漬物からの摂取が多くなっています。

減塩の基本は「今より減らす」ことです。できることから少しずつ始めてみましょう。

1.料理に酸味や辛味、香味野菜を利用する。

酢やレモン、カレー粉やこしょうなどを料理に利用することでしょうゆや塩などが少なくてもおいしく食べることができます。また、しょうがや青じそなどの香味野菜も有効です。

2.漬物や梅干しなど塩分の多い食品の食べる頻度や量を減らす。

漬物や梅干しには保存のために塩分が多く使用されているので、食べる量を減らすことは減塩に有効です。

3.汁物は具だくさんにしたり、めん類の汁は飲まない。

汁に塩分が多く含まれていることが多いので、摂取する量を少なくしましょう。

4.しょうゆなどの調味料はかけるよりつける。

食べる前に味を確認してからつけましょう。また、つけることでかけすぎを防ぐことができます。

5.減塩の調味料や食品を選ぶ。

減塩しょうゆやみそ、減塩の梅干しなどを選ぶことで無理なく塩分を減らすことができます。

栄養成分表示を活用しよう

食品表示2

 

加工食品には、栄養成分表示が義務づけられています。それに伴い、食品に含まれる塩分量は「食塩相当量」として表示されいます。

栄養成分表示を確認することで、摂取する塩分量を確認することができます。

※100mlあたり、1包装あたり、1食分〇gあたりなど、それぞれの食品単位で表示されていますので、注意しましょう。

減塩レシピ

リンク集

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:健康福祉課保健センター
電話:0744-33-8000