2月21日 不登校について

ご提案・ご意見について

小学校低学年の娘が不登校ですが、家から外出することが難しいため、田原本町がしているやすらぎ教室やフリースクールを利用することができません。

奈良県社会福祉協議会の学習支援で月2回、訪問して一緒に学習をしていただいてきましたが、田原本で訪問やオンライン等で学習保障をしてくださるところがありません。

民間のサービスの方が柔軟で、訪問して学習や遊びを提供してくださる民間の学習塾の不登校専門のコースを契約しましたが、月4回(90分×4回)の利用で、月4万円弱かかります。

小学校は義務教育ですが、学校に行かなければ学習する機会がなく、主な教科は学校のリモートを受けていますが、我が子に向けたリモートではなく、一斉授業を映している範囲に過ぎず、そこから娘が正しく情報を受け取るには難しいと感じています。それは学校の先生に求めるものではなく、学校教育の範囲を超えていると思うので、それ以上を学校に求めていません。

私もフルタイムで働いており、リモート中に両親がそばで教えることもできません。今の田原本の不登校の児童(家から出られない子ども)に対する支援策がないままだと、子どもが不登校になったときに子どもも親も個人で対応するしかなくなります。

熊本学習支援センターでの取り組みや学校を登校、リモート、登校&リモートの中から選択性にするとか様々な自治体での良い実践例があると思いますので、取り入れて欲しいです。学校のカリキュラム自体を昔から変わらない一斉授業ではなく、子どもが主体的に学べる学校に、令和の学校教育について、新たな視点で考えていく転換期なのではないかと思います。

 

娘の上に兄がいますが、娘がリモート(学校に行かない選択をしたことを)していることを羨ましがり、学校へ行く意味を伝えることも難しくなっています。いま不登校ではない子どもたちのためにも学校が魅力あるところになって欲しいと思います。

奈良県としてでも、田原本町としてでも何でも良いので、今回娘が不登校の一人になって、自分事として真剣に考えるようになりましたが。子どもの成長は早いもので、迅速な対応をお願いします。

田原本町の回答

日頃より本町教育の推進にご理解とご協力を賜りありがとうございます。

田原本町では令和元年より「やすらぎ相談室」を拡充し、従来の相談活動に加え、不登校及び不登校傾向にある児童生徒を対象に、学習の支援や社会的に自立することを目的として「やすらぎ教室」を開設しております。開室につきましては、長期休業中を除く月2回としていました。しかし、学校に行きづらい児童生徒が少しでも家から出て、人と交流したり、学習したりする場の居場所づくりを広げようと、令和5年12月より週に1回、毎週金曜日の午前9時から12時の開室することに変更しました。今後もやすらぎ教室では、一人一人の状況に応じた自主的な学習活動を支援したり、悩み事や様々な不安への相談に応じたりすることを通じて、心の回復と安心できる居場所作りに努めていきたいと思っております。

お子さまが現在外出しにくい状況であるとお聞きしましたが、現在、町では奈良県社会福祉協議会と連携をとり、訪問支援等にあたっています。やすらぎ教室のさらなる拡充を検討しているところです。実際やすらぎ教室を利用している子どもの中で、何度かやすらぎ教室を利用することで外出することの楽しさや他者とお喋りすることの楽しさを実感して、笑顔が増えたという事例もあります。現在もお子さまと学級担任がコミュニケーションをとりながら学習支援等を行っていると思いますが、今後もお子さまが学級担任や学校の教職員とのつながりから、少しでも登校できるように環境整備や心理面での支援を進めてまいります。また、スクールカウンセラーの相談も受けつけていますので、保護者の方もご利用ください。

何よりどの子にとっても魅力ある学校、登校したくなる学校になるようにそれぞれの学校と教育委員会で進めていきたいと考えております。

貴重なご意見をいただきありがとうございます。ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先
担当課:教育総務課学校教育係
電話:0744-34-2074