9月16日 児童発達支援について

ご提案・ご意見の内容

私は、発達障害を持っている未就学児の母です。

児童発達支援を受ける為の通所受給者証の支給量(ひと月に療育へ通える日数)についてのことで投稿させていただきました。田原本町では幼稚園との並行通園では10日しか支給がされないとお聞きしました。療育関係の方にお聞きしたところ、田原本町とS市だけ日数が極端に少なく、他の市や町ではもっと支給がある様子です。

田原本町役場の方に電話で問い合わせしたときに理由を少しお聞きしたところ…幼稚園に通うのにも税金がつかわれているし、療育に通うとさらに税金を使うことになるとのこと。しかし、ほかの市や町ではもっと支給が多くなされています。田原本町でも、もう少し障害を持った児童に寄り添っていただくことはできないでしょうか?

発達障害を持っていても養護学校へ通うよりも地域の小学校へ通う方が適していると判断される子は、私の子以外にも沢山おられると思います。そのような子は地域に少しでも馴染む為、地域の幼稚園に通うことはとても大切なことです。それと同時に早期療育は発達障害を持った子供にとって、とても重要です。どんなに家庭で頑張っても出来なかったことが、療育で専門家に協力していただくことで、少しずつやっと出来る様になっていく…これがとても大切で大変なことなのか想像していただきたいです。そしてその出来ない事というのは1種類ではなく、運動機能のことであったり、言葉や他者とのコミュニケーションのことであったり、小学校に上がる前の学習を受けれるようにする準備や訓練であったり、本当に沢山あるのです。

療育関係の方も10日では全く足りないと仰っていました。

想像して下さい。もし自分の子供が発達障害をもっていたら…と。

早期療育を充分に受けれるか受けられないかで、その子の将来はだいぶ変わってしまいます…。

もう少しだけでも障害者に寄り添っていただけることを願います。

田原本町の回答について

ご意見ありがとうございます。

障害のある子どもについては、個々のニーズや障害の内容に応じた適切な支援が必要であり、発達を促す関わりが充実するよう相談、支援に努めています。

保育園や幼稚園では、障害のある子どもの受け入れを行っていますが、発達障害など支援が必要な子どもは増加しています。子どもの発達はできることが増えることだけではなく、また、療育はできることをふやす訓練ではないと考えています。町では、乳幼児期の発達課題は、大好きな大人の存在ができ、その承認や支えのもとにやってみたいことを増やし、できた自分を認め、さらに周りの世界へ向かっていく自我の拡大と充実だととらえています。大好きな大人の存在(多くは保護者・母親の場合が多いです)は、幼稚園の先生や、療育の先生など他の大人との関係へと広がり、そして、周りの子どもたちへの興味や親しみ、一緒に遊びたいという風にみんなの中で安心して過ごし、力をはぐくむ時だと考えています。

幼稚園教育は午後2時の帰宅後も家庭教育時間と位置付けられ、持ち帰った身の回りの物を保護者と一緒に片づけたり、明日の準備をしたり、また、幼稚園で体験したことを保護者と話したり、再現遊びをしたりなどして過ごすことで、幼稚園で頑張った自分を感じ、保護者のもとでほっとして甘えながら、保護者に手伝ってもらって明日への気持ちを整えていく、大切な時間です。

幼稚園と児童発達支援を併用される場合には、この家庭教育時間も大切にしていただきたいという観点も含め支給量を決定しております。幼児期の発達段階は、一人一人違いますので、それぞれの聞き取り調査や障害児支援利用計画の内容を鑑み、支給量を決定しております。

また、個々の子どもの障害程度に応じた支援や関わりを促すために、発達相談員や保健師等による巡回相談、保育所等訪問支援の利用等において関係機関と連携し、発達課題を共有しながら支援にあたっています。支援の対象は、子どもだけでなく、保護者の抱える悩み等を受け止めながら相談、支援を継続することも大切であると認識しております。

ご理解いただきますようお願い申し上げます。

今後とも障害福祉行政にご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先
担当課:健康福祉課障害福祉係
電話:0744-34-2090