2月28日 男女別の制服の着用を義務付けられています

ご提案・ご意見の内容

男女別の制服の着用を義務付けられています。

なぜ、男女別の制服を着用することをルールとしているのでしょうか。
そこに差別や区別が存在するということでしょうか。

幼稚園児はまだ第二次性徴が始まる前であり、体格の性差はありません。

小学生は第二次性徴が始まりますが、やはり体格の差異はあまり大きくありません。
しかし、男女別の制服を着用していることで、登下校時や課外活動時に遠くからでも男児・女児が視認されてしまいます。制服を着用することで、不審者から標的にされやすいという危険があります。

休み時間に走って遊んだり、清掃活動をする際にはスカートでは下着が見えてしまう恐れがあり、活動しにくいです。活発に体を動かすことは、子どもの発達に必要なことです。

過去の時代であれば、女性に活動的でなく振る舞わせるためにあえて活動のしにくい服装をさせていたものと思います。

まだ人格形成も完成されていない、小学生の子どもに押し付ける「男性らしさ」、「女性らしさ」とは何なのでしょうか。

強制的にルールで導くことは、自己肯定感を下げかねません。

男性でも女性でも、スカートが履きたければ履けばよいのです。

ただ、それは個人の趣味として学校外の自由な時間にしたらよいことです。

教育の現場でルールとすることは、男性像、女性像の押し付けにつながります。

全国的には幼稚園・小学校に関わらず、中学校高等学校でも制服は見直されています。

また、NHKの「おかあさんといっしょ」という番組の夕方の放送時間が18:00からに変更となりました。

これは「保育園児の帰宅時間のピークである時間帯に合わせる」ためだそうです。これは世の中でフルタイムの共働きのご家庭が増えたことによるようです。
公立の学校が主体となってジェンダーロールを押し付けることは大変残念に思います。

これまでの伝統を重んじているのかとお察ししますが、大人の都合です。
ぜひ、これからの時代を生きる子どもたちの未来の生活が豊かになるように、心に寄り添っていただきたいです。

私服をルールとして変更するのは、地元の制服屋さんとの兼ね合いもあると思います。

しかし、差別も区別もないのであれば、同じ制服で良いと考えます。

時代に見合った議論をお願いします。

田原本町の回答について

日頃より本町教育の推進に対し、ご理解とご協力を賜りありがとうございます。
いただきましたご意見について、以下のとおり回答させていただきます。

本町の学校においては男女別の制服を指定していますが、相談が寄せられた際には、個別の事例における学校や家庭の状況等に応じた取組を進める必要があると考えております。

近年、全国で「多様性に対応する制服の在り方」が問われるようになり、そのことが主な制服改定の理由となるケースも増加していることは、教育委員会としても認識しております。多様性への配慮を目的に誕生した、性差を感じさせない制服は「男女兼用」と「組み合わせの自由化」の二つに大別されます。一つは性差が出にくい男女共通柄、ユニセックスなデザインを採用するケースです。もう一つは、スカート・スラックス・ネクタイ・リボンなどの組み合わせを自由に選べるケースです。性の多様性に対応しつつ、全ての児童生徒にとって満足して着用できる制服であることが望ましいと考えます。

また、制服をジェンダーレス化するだけでなく、児童生徒が互いの違いを認め合い、支え合うことができるような取組を進めることも大切であり、いじめや差別を許さない適切な人権教育等を推進することが、児童生徒への支援の土台になると考えています。

この度は貴重なご意見をいただきありがとうございました。制服の在り方については、町内学校の児童生徒や保護者、教職員の意見を把握しながら、より良い方法を模索して参ります。今後とも本町の教育推進にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先
担当課:教育総務課学校教育係
電話:0744-34-2074