6月22日 田原本町立小学校の制服について議論をお願いします

ご提案・ご意見について

?通学服の自由化を要望します。

??が認められないのであれば、男女共通もしくは選択できる制服を要望します。

上記??の実現に向けた議論を願う。

 

?と考える理由

制服の着用を義務付けられています。

なぜ、制服を着用する必要があるのでしょうか。

目的とメリット、そしてそれによって田原本町として育成したい人材についてご説明をお願いします。

 

全国的に見て、20年前の小学校で制服を採用していた学校は2割程度でした。

現在ではもっと少ないです。

それでもあえて制服を採用し続ける理由をお聞きします。

新たに入学する小学生のためを思い、毎年議論を重ねておられることと思いますが、なぜ令和4年度には制服を採用されたのでしょうか。

 

そもそも制服は何のために採用されているのでしょうか。公立の小学校における、制服の目的とは何なのでしょうか。

 

実際に2022年05月19日15:50頃

道路の側溝へ落下し、両膝を擦りむいて座り込む子どもがいました。膝が痛く歩けないと泣いていました。

集団下校中であり、人だかりが道路いっぱいに広がって大変危険にも思われました。

制服はなぜショートパンツもしくは短いスカートと規定されていますか。

 

?と考える理由

なぜ男女別の制服をルールとしているのでしょうか。

小学生は第二次性徴が始まりますが、やはり体格の差異はあまり大きくありません。

 

しかし、男女別の制服を着用していることで、登下校時や課外活動時に遠くからでも男児・女児が視認されてしまいます。制服を着用することで、不審者から標的にされやすいという危険があります。

 

休み時間に走って遊んだり、清掃活動をする際にスカートでは下着が見えてしまう恐れがあり、活動しにくいです。活発に体を動かすことは、子どもの発達に必要です。

過去の時代であれば、女性に活動的でなく振る舞わせるためにあえて活動のしにくい服装をさせていたものと思います。

まだ人間形成も完成されていない、小学生の子どもに押し付ける「男性らしさ」「女性らしさ」とは何なのでしょうか。

強制的に「らしさ」を押し付けることは、自己肯定感を下げかねません。

 

男性でも女性でも、スカートが履きたければ履けばよいのです。

ただ、それは個人の趣味として学校外の自由な時間にしたらよいことです。

教育の現場でルールとすることは、男性像、女性像の押し付けになります。

 

全国的に小学校に関わらず、中学校高等学校でも制服は見直されています。

公立の学校が主体となってジェンダー意識を押し付けることは大変残念に思います。

これまでの伝統を重んじているのかとお察ししますが、大人の都合です。

ぜひ、これからの時代を生きる子どもたちの未来の生活が豊かになるように、心に寄り添っていただきたいです。

 

また、これから大人になる子どもたちに寄り添わない自治体は、子どもたちに支持されません。就労する住民が増えなければ、自治体は豊かになりません。

 

そこには差別や区別が存在するということでしょうか。

私服をルールとして変更するのは、地元の制服屋さんとの兼ね合いもあると思います。

しかし、差別も区別もないのであれば、同じ制服で良いと考えます。

 

子どもの人権について考えていただきたいです。

子どもは大人の所有物ではありません。

人格のある人間です。

らしさを押し付け、常にサイズの合わない制服をさせることに何の意味があるのでしょうか。

子どもをひとりの人間として認め、子どもの人権と男女の平等を子どもたちに教えていく立場であることを再認識していただきたいです。

人権問題であることを理解していただいた上で、議論をお願いしたいです。

 

何卒、よろしくお願い申し上げます。

田原本町の回答

日頃より本町教育の推進に対し、ご理解とご協力を賜りありがとうございます。

いただきましたご意見について、以下のとおり回答させていただきます。

学校が制服を指定する主な理由としては、「学校への所属意識を高めるため」「秩序維持、生徒指導のため」「児童生徒や保護者の経済的負担を軽減するため」等があげられます。制服を着ることで、一体感が生まれて仲間意識が高まり、公私のけじめがつき、勉強に集中しやすい教育環境をつくることができると考えています。

近隣の市町村に確認したところ、制服を指定していない学校もあると伺っておりますが、多くの学校では男女別の制服を指定しているとのことです。ただし、これまでは制服を男子用、女子用と呼んでいましたが、1.型、2.型と呼び方を改め、選択制にした例もありました。本町の中学校でも、男女が区別された制服を着ることに違和感があるという生徒には、それぞれのケースに応じた取組を進めてきました。また、本町の小学校の制服は動きやすい利点を考慮し、半ズボン、スカートと規定されていますが、冬季には男女問わず、長ズボンの着用を認めています。しかし、規定として男女の区別をなくしただけでは、児童生徒は集団の中で目立つことを恐れて、着用が進まない可能性が懸念されます。いじめや差別を許さない適切な人権教育を推進することで、児童生徒が互いの違いを認め合い、支え合うことができる環境づくりを推進する必要があると考えています。

現在、田原本町では、人口減少及び少子高齢化が進行する中、本町の次代を担っていく子どもたちに、より良い教育環境や教育条件を整えるため、小・中学校、幼稚園施設の適正配置を考えた学校再配置の取組を進めています。令和4年度には東小学校・北小学校・田原本小学校の3校統合に向けた具体的スケジュールの検討を行います。今後、統合に向けた実施体制の準備の中で、町内学校の児童生徒や保護者、教職員の意見を把握しながら、制服についても議論を深め、検討していきたいと考えています。

この度は貴重なご意見をいただきありがとうございました。今後とも本町の教育推進にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先
担当課:教育総務課学校教育係
電話:0744-34-2074