7月13日 町内バスについて

ご提案・ご意見について

田原本幼稚園までのバスとバス停を各所に作ってください。

そもそもなんで田原本にはバスが走ってないのですか

田原本町の回答

この度は、ご意見を賜りましてありがとうございます。

現在、コミュニティバスを運行されている近隣自治体では、コミュニティバスの運行に多額の経費を投入しているにも関わらず、利用者が少数であることが課題となっております。当町においても、以前は民間のバス事業者である奈良交通バスが町内を走行しておりましたが、利用者が少なく収益が見込めないため、十数年前に撤退をされたという経緯がございます。

また、町内には道幅の狭い道路が多く、特に田原本駅の東側地域では一方通行規制もなされているという状況や自宅からバス停までの距離が遠く、利用者の多くを占めると思われるご高齢の方々にとっては使いにくく、移動手段としての有効利用が望めないと考え、検討を重ねました結果、より細やかで利便性が高い、コミュニティバスよりも相応しい制度として、多くの停留所間で移動できる予約型乗合タクシー「あいのりタクシーももたろう号」を平成22年9月に導入、運行を開始し、平成30年6月末までの長きに亘り皆様にご愛用をいただいてまいりました。

しかしながら、「あいのりタクシーももたろう号」は一部のリピーターの方々の利用に限られ、一人利用が多くを占め、乗合率が低くデマンド交通の前提条件となる相乗りを充足しない結果となり、また住民アンケートの結果に於きましても、事前予約が必要、時間毎に運行便数が限られ予約が取りにくい、自治会毎に停留所を設けているものの、なお自宅から停留所まで離れているケースも多いため移動が困難な方にとっては使いにくい等、数々の課題が浮き彫りとなりました。

それらの課題を解決すべく、70歳以上の人や未就学児などを対象に、通常タクシーの初乗り料金分を補助する制度「タワラモトンタクシー利用料金助成事業」を平成30年7月より開始するに至りました。これによりドアtoドアの移動が可能となるとともに、事前予約なく、利用したい時にすぐ利用ができるため、利用者の皆様方からは利便性が向上したとの声を頂戴しているところでございます。

以上の田原本町の交通施策に於けるこれまでの経緯、また、近隣市町村が抱えている課題なども認識いたしました上で、現在、田原本町ではコミュニティバスを導入していない状況でございます。

なお今現在、日常生活の移動に制約がある住民の皆様のニーズに応じた交通環境整備の必要性からも、田原本町地域公共交通活性化協議会に於いて、タワラモトンタクシーの利用内容の見直しや、コミュニティバスを含む新たな移動手段の導入等について検討しているところでございます。高齢者及び交通弱者の方々のお声にも耳を傾けながら、 “誰もがいきいきとした暮らしを楽しむことのできるまちづくり”を目指して、引き続き、地域交通のあり方につきまして検討してまいる所存でございますので、何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 

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担当課:企画財政課政策企画統計係
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