令和7年4月のメッセージ
日常とつながりを守り、さらに飛躍する 「幸せを感じられる田原本」へ
早いもので、私が町政を担わせていただいてから1月31日で1年を経ました。就任以来、町民の皆様とともに「幸せを感じられる田原本」のより一層の実現を目指して「人が繋がり居場所と出番のあるまち」「安心安全を感じられるまち」「未来にツケを残さない持続可能なまち」これら3つの柱を掲げ、全身全霊でまちづくりに取り組んできました。具体的な政策面においては、「こどもまるごとプロジェクト」や「たわらもとReBORNプロジェクト」、「たわらもとええ道プロジェクト」、「ともに生きていくまちプロジェクトTawaramoto」、「未来を拓く行革」などの新たな取組を打ち出すとともに、町民の皆様を主体としたまちづくりを進めるための2本の新たな条例、「田原本町つながりと助け合い推進条例」、「田原本町人権を尊重し多様性を認め合い共に支え合うまちを目指す条例」の制定など、着実に歩みを進めることができたものと考えております。令和7年度当初予算につきましては「日常とつながりを守り、さらに飛躍する『幸せを感じられる田原本』へ」をテーマといたしました。これは意見交換会等による町民の皆様との20回以上の対話や議員各位との議論などを踏まえ、子育て支援や福祉の充実、防災や居場所づくりに係る取組などにより、町民の皆様の日常とつながりをしっかりお守りするとともに、教育や産業への投資を加速することによって、「幸せを感じられる田原本」のより一層の実現を目指すものであります。
令和5年度決算における実質公債費比率が県内ワースト4位、経常収支比率が県内ワースト3位という現状にあって、公共施設の設備更新など、実施が必要な臨時的かつ大規模な事業が複数あり、大変厳しい状況での予算編成となりましたが、聖域なき行財政改革を断行することで、21億円弱の財政効果を見込んでおり、結果、行財政改革の短期的な目標である決算ベースでの基金を充当しない予算編成を9年振りに達成する見込みであるほか、当初予算ベースでも財政調整基金の取り崩しを減らすことができました。
「変化こそ唯一の永遠である。」
これは、明治期の芸術思想家、岡倉天心の言葉であります。
我々が生きるこの世界は、常に変化し続けています。季節が巡り、社会が発展し、我々自身も日々変化を重ねています。そして、この変化こそが、唯一永遠の真理であります。
日本が明治維新を迎えた時、西洋の文化と技術を取り入れながらも、日本の伝統を守ることで、世界に誇れる国へと成長しました。岡倉天心も、西洋美術の知識を取り入れながら、日本美術の価値を見出し、その素晴らしさを世界へ発信しました。
我々も、時代の流れとともに変化し続けなければなりません。変化を恐れるのではなく受け入れ、むしろ自らが変化を生み出していくことが、より良いまちづくりにつながるものと確信しています。
失敗を恐れず、挑戦し続けることこそが、より良い未来を築く唯一の方法であり、「日常とつながりを守り、さらに飛躍する『幸せを感じられる田原本』」を実現すべく、残りの任期2年10ヵ月においても、挑戦をし続ける覚悟であります。私は町長として、皆様とともに手を携えながら、より良い未来を築くために全力を尽くしてまいります。議員の皆様、そして町民の皆様におかれましては、町政に対するより一層のご理解とお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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