八尾でタウンミーティングを開催しました

実施報告

日時

平成29年9月30日

場所

八尾公民館

テーマ

田原本町のまちづくり

出席者

45人

意見交換

Q 八尾のもう少し北で、事業できるような土地もあると思うので、何かいい企業なり、発展するよう進めてほしい。

A 南、西と栄え始めているが、全町的に盛り上がらないと町が活性化しない。北と東校区は農業振興地で開発ができないので、今後のまちづくりとしてそこに農業で振興できるような施策をもっていきたいと考えている。それ以外は、市町村長の特例で認められる都市計画法の基準を満たすところをどんどん開発し、宅地にしていきたいと考えている。あと一つ、かなり狭い三宅インターから奈良トヨタに向かう道を広げる計画で動いている。

 

Q 新町からずっと唐古に抜けるウォーキングトレイルが相当老朽化して、非常に汚くなっているので、気持ちいい道を作ってほしい。

また、最近記録的な大雨が各地で起こっていて、先日田原本でも降って寺川が危険水域手前くらいまできたと思います。寺川の護岸整備というかインフラ整備を長期間かかるにしてもやっていただきたい。

農業政策で田原本の農産物のブランドづくりを進めているということですが、米作りだけでは採算が取れないのでみんな離れていく。町をあげて地元といろんなことでこれからどういう方向にいくか、どうするか考えてもらいたい。

A ウォーキングトレイルは今年やり直す。もう一度事業を見直して、駅から唐古・鍵まで歩けるようにしたいと考えている。

ゲリラ豪雨については、県の河川課にもっとちゃんと掘ってほしいと要望書を出している。それと同時に寺川の三宅にある井堰の管理をきちんとするよう要望している。また、護岸整備の要望もしていきたいと考えている。田原本は河川が4つ通っていて、内水被害が起こりやすい町なので、町として田んぼダムを進めている。多と阪手で今地籍調査をし、畔を5~10センチ上げて水を貯め、川への流れを緩やかにしようとしている。

そして農業については、田原本は田んぼのまちなので、農業ブランドのひとつ、米を何とかしようとしている。ふるさと納税を活用して田原本の米をブランドにしたり、米からとれる米粉を使った製品を作っていく、田原本で取れた米を弥生米というかたちで出していく等、弥生というブランド力も使って、試行錯誤を繰り返しているところである。

 

Q田原本町の米の等級は低い方か。米をおいしくするには水をきれいにすればよいと思うが、田原本は水をきれいにする事業をして効果が上がる土地柄なのか。水がきれいになるような政策は何かできないか。

A 吉野川分水にすべて変わって、昔より少しは水の質もよくなってきていると聞いている。水は米に対してかなり影響を及ぼすので、これから奈良県の農政とも相談しながら進めていきたい。インターネットを使った水門の管理や水位の管理等ICTで農業をすることが推奨されているので、省エネ化、効率化を図りながら単価をあげていく施策もできると思うので、担当課に確認する。

 

Q 道の駅と唐古・鍵遺跡の図面を見ており、これは24号線を挟んでいるが、上に歩道橋などができるのか。

A 道の駅と唐古・鍵遺跡の間に交差点ができ、信号がつく。

 

Q おいしい米ならば海外に売るとかは考えていないのか。

A 関西国際空港(関空)でPRして、関空から東京、アジアへと可能性を広げて、売りたいと考えている。広域観光連携協定を締結した6市町村で関空と協定を結ぶことも話している。先月、奈良ASPO(士業の集まり)とも協定を結んだので、アジアの団体との橋渡しをしてもらうというルートも作ったので、少しずつやっていきたいと考えている。

あとは、東京のまほろば館(奈良県のショップ)に田原本のお米などの農産物を持って行ってPRしたいと思っている。東京や名古屋でもPRしたいと思っている。

 

Q 今後、田原本もまちの活性化を図ろうとすれば、観光資源や文化などの起源としてコミュニティーの場が必要だと思う。田原本町内でいろんなイベントをやっている自治会もあるので、こまめにイベント情報を載せてほしい。

A 広報で、地域の宝、祭り等の情報を掘り起こして、フェイスブックやSNS、インスタグラムによりどんどんあげていきたいと思っている。この10月から奈良テレビと契約を結び田原本のコーナーを作った。毎週金曜日のお知らせや月に1回の放送で田原本が必ず出ることで、どんどんメディアに取り上げていってもらおうとしている。今、担当がかなりマスコミとタイアップして、記者クラブと取材要請のやりとりをしている。

 

Q 来年の大淀町の芸能祭に「お田植祭」が参加してもらえないかとの声があったが、移動費用が高額なので、町から協力金を捻出してもらえないか。

A 伝統文化等の維持には補助を出していかないといけないと思っている。うまく活用できるのであれば、その枠を広げていけるようなかたちで考えていきたい。

 

Q タウンミーティングは有意義だと思うので、今後もやっていただきたい。

橿原や桜井が入っている見守り隊に入っているか。高齢化が進む中、1人暮らしのお年寄りが増えてきて、一人で閉じこもってしまい、もしかしたら亡くなることもあるので見守り隊を結成して、牛乳や新聞配達などで会を作って見守っていくことが必要ではないか。

A 田原本では一人暮らしの高齢者が少しずつ増えてきている。何年かに一度は孤独死もある。町としても悲しい事件であり、しっかりとサポートしていきたい。今までバラバラだった、長寿介護課、社会福祉協議会、福祉を一つにまとめようと、今回見守り活動をしている事業者を全部整理して、上がってきた情報を長寿介護課で管理しようとしている。今年新たに始めたウーマンライフ社が作ってくれた「田原本ダイスキ」というフリーペーパーの全戸ポスティングをシルバー人材センターに委託した。ポスティング時、郵便受けにたまっていたりした場合、必ずチェックして、少し危険な家には長寿介護課と地域包括支援センターが見守り活動に行く。もっともっと見守り活動を増やしていくために、この事業者を増やしていきたいと思う。

 

Q 今年から民生委員をしているが、今の見守り活動も兼ねて、ほとんど一人暮らしの情報がない。個人情報等で守られていて教えてもらえない。

もう少し一人暮らしの方や子どもたちの支援も何かさせていただきたいと思っている。他の市町村でされている子ども食堂など、田原本町は今後考えておられるか。

A 一人暮らしの情報が、しっかりと民生委員に回るように情報交流していきたい。

子ども食堂は、町として実施することはおそらくないと思う。ただ民間でされることに対して補助を出していくことは可能性としてあり、町としてもサポートしていきたいと思っている。

 

Q 各小学校区の人口の推移から、東小学校がどんどん減っている。幼稚園、小学校の人数が減ってくると、集団教育にならない。その場合、校区の合併とかは考えておられるか。

A 校区の合併も検討している。ただ、田原本は5つがそれぞれの市町村から分かれてきてくっついたので、これを組み替えるとなると、住民感情や地元感情もあるし、村の文化歴史まですべて変わってしまうことが懸念される。教育過程の中で、子どもたちが集団の中でできないとなると、幼稚園でケンカしたことを小学校6年生でまだ根に持っているということもあったり、いきなり5クラスの中学校に行き、馴染めない子は引いてしまうこともある。まずは存続を前提としながら子どもたちをいかに育てていけるか、子どもたちだけでも移動などで交流しながら教育環境を整えていくこともひとつと思っている。

 

Q 迎賓館という焼肉屋から北へ50メートルほど行ったところに横断歩道がある。その歩道がもう10パーセントほどしかついていない。事故が起こってからでは遅い。結構、朝は車が通っている。極力早めに対処をお願いしたい。

A すぐに対処する。去年は、田原本小学校の前の横断歩道も消えかかっていたので、すぐに塗ってほしいと要望したり、JA川東支店前で2人ほど死亡事故が起こった交差点もカラー舗装をしてほしいと要望している。かなり強く言えば動く場合があるので、特に通学路になっていると思うのでしっかり要望する。

 

Q 自治会では空き家が増えてきている。この空き家対策は所有者の同意を得なければどうしようもないと聞く。対応方法はあるか。

A どんどん田原本町も空き家が増えてきている。特定空き家を選定、認定する空き家対策協議会を今年作った。普通の空き家では町(行政)は入っていけなかったが、特定空き家に指定されると公権力で入っていけるようになるので、手段を打っていきたいと思っている。空き家の除去の問題は、活用の問題も考えていかないといけないと思っている。今年の田原本の採用試験受験者は約300人で全国から受けに来てくれる。合格者の社宅というかたちで活用したり、ベンチャー企業に使ってもらうよう補助を出していったり、地主の協力を得ながらやっていきたいと思っている。

 

Q 特定空き家と言っても最終的には地主、あるいは所有者の同意を得なければできないか。

A 町行政がこの特定空き家が危ない、危険だとなれば強引にいける。そしてその費用は代執行というかたちで本人に請求することもできる。少しやり方を変えられると考えている。

 

Q 公民館の年数が経っている。自治会の公民館には耐震化に対しての補助とかはないか。

A 耐震化ではないと思うが、改築費補助はあったと思う。事前に要望があれば、予算枠の増減ができると思う。

 

Q 改築費はあって、耐震という項目は今のところないということか。

A 耐震調査費は確かあると思う。あと改築費があるので、その中でやってもらうというのが現状の制度である。

 

Q 国民健康保険の県の一本化を聞くが、これは町にとってはメリットか。町民にとっては税の増額とかになるか。

A 国の施策として県単一化の命令が出ている。奈良県内、医療水準に関わらず同じ保険料でいくという前提のルールをとらえていて、それに合わせている。少し上がるという試算であるが、まだ詳細な計算は出てきていない。

 

Q 聞こえはいいが、上がるということか。

A 設定された目標保険料に6年間かけて合わせていくと思う。保険料が上がらないように、特定健診を受けたり、重症化しないよう予防に力をいれていると私は考える。

 

Q 今回、町議会議員選挙の投票率が約55パーセントと新聞にも載っていた。例年、平均65パーセントはいっていたと思うが、今回10パーセントも下がった原因は町長さんが思うふしは何かあるか。

A やはり無関心な方が多くなったと思う。新住民さんの政治参加、投票行動がどう影響するかということが、やはり日本全般にある。また、特に今回は若い人の投票率が悪かったと聞いている。投票、行政、政治にもっと興味を持ってもらうような施策を打っていかないと投票率は上がっていかず、もっと下がっていくのではないかと考えている。

実は田原本でゆるキャラを募集している。桃太郎会が作った「ももたん」は、版権がそこにあるのでなかなか使いにくいキャラクターである。唐古・鍵遺跡のキャラクターの「楼閣くん」は、ぬいぐるみにしにくく、なかなか活用できない。去年作ったPRビデオの中に出てきた「タワラモトン」は、唐古・鍵遺跡から豚の骨が出てきたので、卑弥呼が飼っていた家畜かもしれないということで、タワラモトンという呼び名になった。デザイン募集が終わり、全国から約400通応募があり、5つまで絞った。この5つで投票をしてもらおうと、本当の選挙の投票箱を設置し、中学校、小学校で投票用紙に書いて投票行動をしてもらおうと考えている。子どもから意識を変えていこうと思っている。

あとは、タウンミーティングをもっと実施し、行政がやっていることを伝えて、論争していく土壌を作っていかないと投票率は上がっていかないと私は思っている。賛否いろいろあるが、行政報告・タウンミーティングにより論争して、住民参加をすることは行政への参加を促すしくみだと思う。

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