多でタウンミーティングを開催しました

三笠でタウンミーティング

実施報告

実施日

平成29年12月16日

場所

多公民館

テーマ

田原本町のまちづくり

出席者

42人

意見交換

Q どの行政が田原本には必要で、そのために田原本がものすごく前進したというひとつの行政のあり方、軸になる行政はどんな行政か。

A 田原本が目指す行政は住民の皆さんの声を聴き、町政に反映することが大前提ではないかと考えている。今住んでいる方に満足してもらえ、安心してもらえるまちづくりをするか、それをもって町外から来てもらえる施策をするべきではないかと考えている。去年からタウンミーティングを開催し、質問を受けて答えている。町が考えていることが独りよがりの場合もあり、実は住民が求めていないこともあると思うので、それをしっかりと受け止めて町政に反映していきたい。

 

Q ふるさと納税について、田原本はとても少ないと思っていたが現実はどんな状況か。

A 複雑な手続きをとっていたので、今年から簡素なやり方にかえた。この9月から「さとふる」という大きな会社にも入ってもらい、9月から500万円ぐらいまで上がってきた。来年に向けて、気合いをいれている。今年67億円あるという大阪の泉佐野市に行っていろいろ学んできたので、それをしっかりと田原本で活かしていきたい。品物や使い道が明確でないと集まらないので、それを明確に打ち出して、田原本の農産物を売っていきたい。

 

Q 田原本町の場合は農産物だけでやっていけるのか、すごく疑問がある。田原本の特Aのヒノヒカリ、おいしいお米が採れているが、それが県内消費の半分しか採れていないという現状がすごくもったいない。お米づくりに対しての国からの補助などがすごく少なく、実際お米を作っている人は儲からなくて大変そうである。これからお米も売りに出してほしいと思っているが、半分しか採れていなかったら出せない。そのことをどのように考えているか。

A 米をどう売り出していくか、本当に売り方の問題だと考えている。ヒノヒカリがおいしいとよく聞くので、生産者さんと一緒に町がもっともっとアピールしていく。奈良の成功事例である平群の小菊や五条の柿のように、田原本も米や生産物、農産物を売り出していこうと考えている。田原本の農産物を売り出していくことに対して知事にもかなり積極的に協力してもらっているので、先進的な農業、そして農業で食べることができるまちにしていきたい。

 

Q 奈良県の農産物の売り上げが7、8年前は600億あったが、今は400億である。それを元に戻そうと荒井知事がいろいろと施策を打ってくれているが、田原本に合う特産物を考えて、補助金などで補う施策を打っていただきたい。例えば、丹波の黒豆は普及するために1反10万円の補助金を出して農家に進め、一大産地になっている。農業指導も大事である。

A まず大前提として、農業で儲けていきたいと考えている。産業はいろいろあるが、田原本は農地に恵まれているところなので、まずは第一産業の農業の生産コストを下げると同時に売価を上げていきたい。そのためにプロモーションをしていきたい。まず、田原本の農産物はおいしいということをPRしていかないといけない。おいしいものがあれば来てもらえる、来てもらえると売れる、売れたら作っている人が儲かるというかたちにもっていきたい。商品開発はまた相談しながら進めていきたい。
   6市町村とJAFで協定を締結したが、6市町村とも関西国際空港に向けてPRをしている。泉佐野に行き、関空とのつながりを作るために動き出した。観光客、農業の生産の輸出ということも可能かもしれない。日本食のブームもあり、健康食でメイドインジャパンの農産物が高く買われているアジア、東アジアは日本の米がすごく売れる。観光協定という名の販売先の獲得に向けて今動いているので、来年少しずつ形が出てくると思う。まずはふるさと納税に商品を入れてPRしていきたい。
 

Q ごみの問題にすごく関心が高い。特に御所に行って大丈夫なのか。ごみとは関係ない問題で町からお金を支出することへは十分歯止めをかけてもらいたい。

   ごみ集積場の負担は、町半分、自治会半分である。しかし本来は町のごみ収集に町民が協力しているのだから、これだけはすべてお願いしたい。ごみが御所に行ったらコストが安くなると聞いていたが、大型ごみや不燃物が有料化されたことに不信感を持っている。町民の負担を減らすといってきたのだから対応してもらいたい。

A ごみとは関係ない問題で町からお金を支出することに関して、私が言えることは約束しているとおりのお金しか出せないということである。

   ごみの集積場の地元負担金については、多自治会だけではないので持ち帰って、背景も調べながら検討課題であげたい。


Q 町全体が高齢化しているが、老人層への施策という面で後退しているのではないかと思う。年寄りに対する施策、援助を手厚いものにしてほしい。

A 高齢者施策については、老人クラブへの補助が減っていると聞いている。田原本町の老人クラブへの補助は、加入率によって補助が変わってくる。就任当初、老人クラブの方が新しい事業を何かされたときに使えるように100万円の予算を取ったが、告知下手で誰にも使ってもらえなかった。平成29年度から、老人クラブや見守り隊、サロン活動をされている人に回せないかも調整したが、なかなか浸透していっていない。高齢者の方が集える場所づくりや、いつまでも健康でいるための体操事業を進めている。しっかりと浸透するように考えていきたい。補助金の額が下がってきているのであれば、それに代わるような何かを打ち出していきたいと考えている。


Q 「農業で食べていけるまちを目指したい」との方向は大賛成だが、具体的に町の方向性を示してもらえるとやる気が出るが、百姓よりもパートで働いた方がずっと収入があるという状況はできるだけ早く解消してもらいたい。

A 農業は生産者の声を聞きながらでない具体的に進められないと思うので、できるだけ農業者の団体の方や代表者などの現場の声を聞き、それを施策に反映するようにしている。ただ理想はやはり農業で食べられるまち、長男が帰ってくるまちにしたい。農業の売価を上げる、一つの田んぼから出てくる生産額を上げていけば生活できるのではないかと思う。そのためにどうしていったらよいか、田んぼのままがいいか畑にするのがいいのか、違う作物を植えたらいいのかなど、具体的なことを来年度に研究していきたい。

 

Q 大型ごみは300円いるが、五條、御所、田原本すべて同じ値段・基準か。

A 私が就任する前から始まっており、確か他もやっていたと思う。ただ、3市町足並みそろえてではなかったと思う。

 

Q 粗大ごみは御所に持って行っていないのか。御所は無料で田原本はお金がいるのか。

A 集めてそのまま御所に持って行っている。リクエスト収集の収入は組合に入るのではなく町に入っている。

 

Q 町の観光資源はどんなものをいったらいいのか。

A 考古学の観点からいくと唐古・鍵。唐古・鍵を活かそうと思うと桜井とくっつくといいポイントが生まれてくると思う。陣屋町の風景を活かそうと思うとまた違うところとの組み合わせになってくると思う。田原本駅の東側(本誓寺、竹村家住宅など)は江戸時代の建物になり、また違うところとの組み合わせになる。

   最近、観光協会主催で鏡作、池、多、村屋神社の4社巡りのイベントがあった。かなり来られたと聞いている。田原本は豊富な資源があるが、年代別にバラバラになっているので、これをうまく棲み分けながらそれぞれで層を広げていきたいと考えている。これは、旅行会社や民間に開発をしてもらうほうがいいと思うので、来年は観光に力を入れ直そうと考えている。

 

Q 観光資源をどのように伸ばすか。いろいろ神社はあるが、例えば多神社に人を呼ぶなど、どのように対応していくべきと考えているか。

A 観光は見てもらわないといけないと思っている。見てもらってこそ価値があると思う。ただ来てもらうだけではなく、必ずそこに商売が生まれると思っている。観光に来られた方がお金を落としていき、それがまた新しい観光客を生む資源になると考えている。4社巡りがあったが、お金がどこにも落ちてない。何かお土産物でもあれば売れると考えている。今回、唐古・鍵に道の駅ができるので、唐古・鍵に来らった方に道の駅でお金を落としてもらおうと考えている。そこから新たな観光ルートを作るとお金を生み出していけると考えている。

 

Q 補助金の話だが、多のクラブはなにかいろいろ売る物を考え、イベントもやっている。町からの補助金をもらってやらせてもらっていたが、それが去年からなくなった。それはどういう理由からか。

A 時限的に3年間だけお支払いするという条件の元の補助金で、その間に収益を上げるかたちを作っていくという補助金だったのでなくなったと思う。なかなか難しいとのことなので、来年度の予算編成の中では伝統文化を守っていくための補助金枠を大きくとって、その範囲内で申請をあげることができるようにしていきたい。

 

Q 3年間拡大していったら継続して補助金がもらえる話で進んでいたが、そのまま切れた。収益を得ようというイベントではなかった場合はどういう捉え方をしたらいいか。

A 要綱上は3年間で切れるとなっていたので、これを順延するのは難しい。

 

Q 拡大していったら継続が可能と要綱に書いていたので、毎回、昨年度と今年度の計画書の拡大範囲を強調して出していた。結局4、5年くらいもらった。

A そこは詳細をみていかないとわからないが、たぶん予算編成の中でカットになった部分だと思う。多のれんぞ以外にも田原本はいろんな地域文化があり、それを保存していくにはどうしていったらいいかとの声もある。来年度の予算編成の中で伝統文化を守っていくための補助金をなんとかできないかと考えている。

 

Q 多地区は町議会議員がいないので、町政については自治会長が聞いてきて、認識しているという現状である。

   多の地籍調査をしてもらっているが、登記面積よりも変更になった分は新たに固定資産税として課税されるか。

A 町議会議員から聞くよりも自治会長から聞くほうが地元の直の声として親身に聞ける。

   少し細かいことなので、後日必ず担当から連絡を入れる。地籍調査で増える分、減る分も固定資産にどう反映されるのかをきちんと答えを出すので、返答を待っていただきたい。
 

Q 人口が増えて、その反面田んぼがたくさん売られてしまわないように、美しい多の風景のために、町のほうでも補助などをしていただきたい。
   田原本は公共交通手段が全くなく、笠縫駅は普通電車しか停まらない。駅に行くのは自転車なので雨の日は大変である。車を運転できないお母さん世代やお年寄りの方も多く、相乗りタクシーはあるがなかなか活用されていないのが現状だと思う。そのあたり移動手段として何か考えていることがあれば教えてほしい。

A 移動手段の声はかなり耳に入っている。「ももたろう号」というデマンドタクシーを何年か前からやっているが、見直しの時期に入っている。シャトルバスとの声もあるが、田原本はシャトルバスであれば入っていけない地域があるのでタクシータイプになったと聞いている。ただ、使い勝手が悪いとも聞いている。平成29年度が見直しで、平成30年度から新しい制度でやることになっている。デマンドタクシーを申し込んでいる方や子育て世代の方、幼稚園、保育園に通っている方にアンケートを取った。その中でより使いやすい方法がないかと今考えている。おそらく3月くらいには施策として打ち出せると思っている。

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