町長メッセージ
2025年10月1日更新
財政健全化に向けた大きな一歩! 誰のための行政か

令和6年度決算を議会に認定いただきました。振り返れば、約1年半前に町長に就任させていただき、就任日から1週間で予算を編成せねばならず、大変厳しい財政状況を踏まえて取捨選択をした予算でした。そして、1年かけて、追加的な取組として、子どもや家庭への支援に重点を置く「こどもまるごとプロジェクト」や全国初の水害対策(貯留機能保全区域)、物価高騰対策としての地域商品券の配付など新たな取組を実施してきた1年でありました。また、行財政改革の結果として、財政状況を示す4指標全てが改善し、直近10年で最も大きな黒字幅を確保することができました。
私たちが考えなくてはならないことは「今だけよい田原本」ではなく「まだ生まれていない将来の住民にとってもよい田原本」であります。すなわち「未来にツケを残さない持続可能な田原本」でなくてはなりません。時代は流れ、住民ニーズも多様化する中で、例えば、ヤングケアラーや不登校などの課題が社会全体で向き合うべきものとして認識されてきている中で、そこに集中的に資源(人やお金)を投下する場合には何かを止める(効率化する)必要があります。
全ての資源には限界がある中、何かを始めるには何かを止めるという当たり前の営みをこれからも進めなくてはなりません。それが責任ある行政の姿です。町長でも議員でも、波風を立てず人気取りだけを考えれば「現状維持」と「バラマキ」が最善手です。しかし、それは責任ある態度とは言えません。これからも責任ある行政の実現に全力で取り組みます。住民の皆さん、そして、この素晴らしい田原本を担ってくれる将来の住民の皆さんのために。(決算の詳細は2ページから)
防災減災もさらに前進!
防災減災に係る取組も強化しています。昨年度から始めた防災ひろば(防災訓練)に加えて、届出避難所制度の新設(9ページ)、民間連携による非常用電源の確保や奈良県初のワンコインセンサの設置(27ページ)、そして来年3月には防災拠点機能を有するインクルーシブ公園が完成します。皆さんの日常をしっかりとお守りするため、これからも取組を強化してまいります!